カフカ「変身」

 

 

監督 クリス・スワントン

 

有名ですよね、この話。

読んだことないけど。

この映画で初めてストーリー知ったし。

 

たぶんいろんな解釈があるんだろうなーと。

虫になったグレゴールの視点で見るか、

その妹の視点から見るか、

大きく全体像として見るか。

 

自分がグレゴールのように朝目覚めたら虫になってるパターン。

もう言葉ありませんわ。

虫なんで声発しても言葉にもなりませんが。

受け入れるには時間がかかるんだと思います。

一応、映画ではゴキブリのようなでかいワラジムシのような風体。

キモッと思ったけどよく見りゃカワイイ。

 

そっか、虫ってあとずさりできないようです。

Uターンして元来た道を引き返すみたいです。

勉強になったわ。

 

 

朝目覚めたら、同居してる近しい人が虫になってたパターン。

これも驚きと同時に受け入れるのに結構な日数かかる。

猫じゃないですよ、虫です。

しかもカブトムシじゃなく、触覚長いアッチ系。

妹のグレーテはそれでも食べ物運んできてくれるなんて

優しすぎる!

その後は豹変しちゃいましたが、なんとなーくわかる。

 

全体像のパターン。

皮肉ですよね。

一応、虫になっちゃったという設定ですが

人に置き換えてみると、現代でもありうるかもしれない。

ある日突然、兆候なしに病気で狂人になったら、です。

家族は翻弄し、いつ治るかわからない。

病院にも入れることができない。

疲れます。

内心、死んでくれたら…と頭がよぎるでしょう。

 

ラストで妹が「肩の荷がおりたわ」でしめくくられます。

冷たい家族なんでしょうか。

正直な気持ちが言葉として出てきたんでしょうか。

 

この家の稼ぎ頭はグレゴールでした。

そのグレゴールが虫になってしまったので

生活のために自分たちが働きに出なければいけません。

それが達成された今、稼ぎ頭だったグレゴールは

不要になってしまったんでしょうか。

 

やっぱり、いろんな解釈ができます。

ちなみに

仮面ライダーの「変身」は、ここからきたようです。

 

 

 

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