恐竜が教えてくれたこと

 

 

監督 シュテーフェン・ヴァウタ―ロート

キャスト

ソニー・コープス・ファン・ウッテレン…サム

ヨゼフィン・アーレントセン…テス

スサン・ボーハールド…ヒューホ

 

 

児童文学なんだって。

ゆるーく、ほのぼのした気持ちで見れた。

少年のはじめての恋だね。

 

邦題は無視した方がいい。

恐竜は出てこない。

出てくるんであろうつもりで見たのに騙されたわ。

 

けれどサムの頭の中では恐竜のことを考えてた。

最後の恐竜は、独りぼっちで寂しいだろうな、って。

これを発想する少年の想像力がすごいやね。

自分がこの世でひとりぼっちになっちゃったら…

って、絶体絶命都市やら、ゾンビ世界やらの映像を見て

そういうこと考えるだろうに(非現実で)

ちゃんと現実的に恐竜世界で想像するなんて。

 

っと、恐竜は氷河時代が長く続いて絶滅した説があるので

ひとりぼっちに云々と考える前に

飢えと寒さで自分のことでいっぱいいっぱいだったろうな。

そんな大人のくだらん考えはさておいて…

純粋な気持ちで考えてるサムくん、愛らしいじゃないですか。

 

サムの身に何か起こって話が展開するのではなく、

島にいる少女テスのために一肌脱いじゃうんだな。

サム家は休暇で島に来ていて、

お父さんは家族でいろんなことをしたいのに

サムはテスと出会ってからテスのことで頭がいっぱい。

 

サムパパがこれまたいいキャラでした。

あくまでも脇役だけど。

そのまた脇役のサムママ。

いっつも偏頭痛で寝込んでるっぽかったけど

大丈夫なんでしょうかね?

 

たぶんすぐに忘れちゃう映画でしょうが

刺激ある映画ばっかり見てるんで

少しだけ寄り道して穏やかな気持ちにさせてもらいました。