幼い依頼人

 

 

監督 チャン・ギュソン

キャスト

イ・ドンフィ…ジョンヨプ

ユ・ソン…ジスク

チェ・ミョンビン…ダビン

 

 

タイトルが…てんで内容より軽すぎる。

まさかこんな重い話だとは思わなかった。

 

児童虐待です。

残虐シーンはそこまでないですが

想像以上に私はきつかったです。

 

これ、韓国で実際あった事件をフィクションとして

作った映画です。

韓国もそうなんだけど日本も然り。

去年の相談件数は前年よりも多かった。

 

主人公のドンフィさんは映画でよく見かける人です。

やっと主役で出演ですか。

彼の持っている雰囲気で、どうにか救われてます。

継母役を演じたユソンも知ってる女優さん。

もう登場した時点で、コイツは何かをやる女とふんでました。

 

10歳の子役の子は上手いです。

どういう気持ちで演技に挑んだのか。

演技と分かったうえで役をこなしてるんでしょうが

その後歪みが出ないか気になります。

 

児童福祉の人が

各家庭のそれ以上を踏み込めない辛さっていうのは

間接的にわかりますが(法がね…)

警察はやっぱりバカの集まりか、と今回も感じたし。

 

10歳の子が7歳の子を殴り殺す。

医師も検死したうえでの警察の発表みたいですが

どう考えても力加減とか、圧加減とかわかるはずでしょ。

いくらダビンが自白したといっても

それで済ませてしまうのか?警察。

 

冒頭の周りで見てる人は有罪か無罪か。

これは極端な例だけど、

実は映画を見ている側の人に訴える重要な問いだね。

虐待されてるような泣き声を聞いてる隣人。

弟殺しの扱いにさせられて、その子の心配をするわけでもなく

理由しか聞いてこない大人たち。

すべて傍観者。

ダビンが心を閉ざしてしまうのもわかる。

 

知らないふりをする。

知ってても逃げる。

 

韓国は日本と違ってまどろっこしくなく

ストレートに社会問題をぶつけてくるしね。

だからよけいに感情が揺さぶられて見てるのがきつかった。

 

判決が…

日本の虐待事件も同じことが言えるんだけど

刑が短すぎるわ。

どれだけ痛い、苦しい想いをして子が最後に死んでいくか。

たかだか10数年の刑期で食事して寝床与えられて

規則正しい生活をして出てきちゃうんだよ、親は。

痴情のもつれや突発的にじゃないんだよ。

許しがたいよ、子供を何年も虐待してたのに。

 

周りにそんな虐待してる人いないから…。

確かにいないし、聞かないし。

でも他人事じゃないんだなっていうのはわかった。

これからは不審者にならない程度に

注意を払いながら子供を観察するのも大事なのかもしれない。

でも下手に話しかけると不審者として通報される。

なんだか難しい世の中。

 

ゴリラくん、すごい機能も持ってました。

ゴリラ君のおかげです。

 

 

 

 

 

幼い依頼人(字幕版)