殺人の追憶

 

 

監督 ボン・ジュノ

キャスト

ソン・ガンホ…パク刑事

キム・サンギョン…ソ刑事

キム・レハ…ヨング刑事

 

 

やっと見れた。

タイミング悪く、この映画を見ようとすると

無料で見る期限が過ぎてて見逃してたんだ。

ずーっと待ってた甲斐ありました。

 

期待しすぎて…じゃないけど

映画が見れない分、この事件の詳細を

先にネットでいっぱい調べてたので

概要は頭でっかちになりながらの鑑賞でした。

 

制作して公開して、

この未解決事件というのを知ったうえで

映画にしちゃうってのもすごいよね。

日本の「三億円事件」もそうだけどさ。

 

ラストでソンガンホがドアップで

カメラ目線で語り掛けるシーンがある。

これは監督の意図するところで

もしかすると犯人が見るかもしれないから、

という思いも込めてそのように撮ったらしい。

 

この未解決事件、時効が成立しちゃったけど

2019年に犯人が自白した。(別の事件で収監されてた)

で、この映画を刑務所内で見たらしい。

歳月かかったけど、本当に見たんだね犯人。

 

監督の色なのか

サスペンスなのに多少コミカルな部分もある。

「パラサイト」見てもわかるように。

あと世相とか、自国の社会的な問題も入れてる。

少々皮肉りながら。

 

これもそうでした。

警察がね、あまりにもお粗末すぎやしませんか?

フィクションの話ならどう描いても構わない。

が実話ベースなのに、

警察の内情はきっと本当にこんなもんと推測する。

 

当時だから目をつむるってことではないですが

今の時代なら人権問題になりますぜ。

目を付けた被疑者(犯人確定ではない人)に

あらゆる拷問まがいのことしてまっせ。

こんな警察の行動がまかり通ってたなんてね。

 

疑われた人や関わった警察の一部の人も

ストレスで何人か亡くなったみたいだし。

どれだけの人を巻き込んだか。

ずさんすぎる警察の体制は今は改善されてるのかな。

 

事件から約20年経ったラスト。

田んぼ道で小学生と出会ったソンガンホ。

ついこの前、犯人と思われる人もソンと同じように

田んぼ道に来たらしい。

「どんな顔してた?」「普通の顔」

で、ソンのドアップで〆るんですが

自白した実際の犯人イ・チュンジェってやつが

これまたホントに特徴のない普通の顔。

 

未解決が解決し、

犯人の顔なり経歴なり

すべての真相がわかったうえで

この映画を見ると

より寒さが増してきますだ。

 

性的倒錯だって~!

理解に苦しむ。

 

 

 

 

殺人の追憶(字幕版)