ヒトラー 最期の12日間

 

 

監督 オリヴァー・ヒルシュピーゲル

キャスト

ブルーノ・ガンツアドルフ・ヒトラー

アレクサンドラ・マリア・ララ…ユンゲ女史

ユリアーネ・ケーラーエヴァ・ブラウン

 

 

ちょっと怖かったよ、ゲッペルスさんの顔。

宇宙人っぽく見えて、

彼が出てくるたびにガン見しちゃったよ。

 

戦争に勝利した国は

ただただ威勢よく、テンポよく戦争映画を撮る。

負けた国の戦争映画は暗い、乏しい、悲しい、やるせなさが強い。

 

あの当時の悪の総監、意気揚々と演説してるヒトラーではなく

もう敗北決定間際のヒトラー含め、周りの人々のドラマを描いた作。

当時の秘書だったユンゲ女史の告白&本を元に作った。

 

ヒトラーだってホントは人の子だし、

そりゃ誰かに優しいときもあっただろう。

ユンゲさん側から見た映画なんで

別の一面も垣間見れたかのような気持ちに一瞬陥るが、

いや、やっぱり独裁者でしょう。

 

死ぬ時まで卑怯者すぎるわ。

自分らは勝手に死んじゃうけど

残された人はどーすんの?

ケツ拭きを最後までするのがトップでしょ。

 

国民のためにではなく

わが身のプライドだけで絶対降伏はしないと

いう独裁者。

 

ゲッペルス家の寝ている子供たちに

母親が次々と…っていうシーンは

いたたまれない気持ちになるわ。

 

戦争を起こして幸せな気持ちになる者なんて

誰もいない。

勝っても負けてもみんな不幸。

 

 

最後に流れるユンゲさんのコメント曰く

「若かったというのは言い訳にならない。

目を見開いていれば、気づけたのだと」

これは?自分が秘書志望で雇用されたことについてだよね。

 

もっと政府がやってることを目を見開いて知っていれば

面接にすら行かなかったわ、ってことでしょ?

 

それとも働きだしてからナチスがやってることや

ユダヤ人虐殺をしてるってことを知らなかったってことか?

 

理解力が足りず、私が誤解してるかもしれないが

後者であるなら

あの誰しもが狂ってしまうかのような戦争時に

事の大きさを知ってその後どうできたのか?

そこで気づいても遅いだろうしな。

 

だから最初に戻るけど

ヒトラーの「優しい」一面しか見てないユンゲさんなので

「私に非はない」「知らなかった」

と当時は言い切れたのかもしれない。

たとえ知ってても声を上げることは出来ないだろう。

 

この映画のワンシーンが有名ですよね。

いろんなところで使われてる。

映画を見終わった後に追加で見るとさらに笑えます。

 

https://www.youtube.com/watch?v=xr929aHe7k0

 

長時間だけど、だるくもならず

淡々としてるけど、飽きも来ない

善悪置いといて常に第三者の目線で撮っている史実のような映画でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒトラー ~最期の12日間~ (字幕版)