潜伏

 

 

監督 保坂延彦

キャスト

土屋貴子…波子

なだぎ武…山路

ほんこん…隣のおっちゃん

 

これは実話をもとに、とか

一部フィクションとか全く記載されておらず

あくまでも「フィクション」なんで

違うシナリオになってても決して間違いではない。

似たような事件があったよなーと

思いながら見れば、

感情移入をしてもいいのではないかな。

 

といっても

あの例の歴史に残る大事件の一信者の経緯と

全く同じような話なんで

どうしてもその目線で見てしまうわけ。

ただし私としては誰にも感情移入はできない。

淡々と見てるのみでした。

 

主人公の土屋さん、味あるなー。

声太いし、低いし、落ち着いてるし。

きっと私より年上の人なんだろうなー。

とても実際のあの当時指名手配犯と同じ年齢とは思えない。

 

たまに濡れ場シーンがあるんだけど

これはどっちの路線にしたかったんだろう。

サスペンス要素が強いのなら

からみのシーンは別に長くなくても良かったのに。

 

なだぎさんの時々やる笑えないギャグ。

寒すぎて、誰よりも鼻で笑ってしまいました。

このサブいギャグはとても大事。

眉間にしわ寄せながら見そうな映画で

彼のギャグが入ると顔がゆるみ、少しなごむ。

1時間半の映画で2回ぐらい「フッ」とゆるみました。

 

エンディング曲でりりぃさんの声が流れてきた。

うぉー、もろ昭和の香りがプンプン曲です!

でもこの事件、昭和じゃないのに。

暮らしぶりは家具も少なく、

ホントに潜伏してます、っていうような殺風景な部屋なんで

70年代風だったわ。

演歌です。

 

映画見終わった後で

菊池さんの現在のブログを読んでみましたが

まだまだ戦ってる最中です。

無罪でのその後、彼とはまだ続いてるのかな。

 

ヨガに行って、そのまんま騙されたような感じで

あれよあれよと教団の信者になってった。

本人たちは何をしてるのかも知らずに。

虫1匹、植物の芽すら生きてるからといって

殺生を行わなかった連中が

地下鉄という密閉空間の中で

大量のサリンを撒いた。

 

彼女の言葉を全面信じるならば

運命を呪うとしか言いようがない。

けれど彼女のしたことは応援する気になれない。

どこかで一瞬おかしいな?と思うことがあったはず。

疑念がないなら10何年も逃亡しようとは

思わないはず。

 

やっぱ一番の悪の根源は「お父さん」でしょ。

つーかアイツ。教祖と呼ばれてた人。

 

洗脳。

怖いです。

簡単に解くことができないから。

 

 

 

 

潜伏