ドロステのはてで僕ら

 

 

監督 山口淳太

キャスト

土佐和成…カフェマスター

朝倉あき…隣の理容師

藤谷理子…カフェ店員

 

 

上映時間が71分。

なんとなく自主映画なのかな、と思いながら

半分だけ期待しないで見たら、なんだコレ。

ヒットヒット!面白いじゃん!

 

SFコメディ。

舞台と映画を足して2で割ったような。

ワンカットではないがワンカット風な仕上げ。

 

役者さんの表現やセリフに集中していると

一瞬、舞台を見てるかのような錯覚。

けれども舞台ではできないであろう

過去と未来の映像とシーンのつなぎ方。

よく考え付きましたね。

 

出だしからそそられる興味。

2分後の自分が、現在の自分に呼びかける。

家のテレビとカフェにあるテレビが

2分差でつながってる。

そのテレビを向かい合わせしてみると

そのまた2分後、また2分後…

この短い「2分後」ってのが微妙で良い。

 

ドロステって言葉は知らなかった。

例えばテレビの中にテレビがあって、

そのまたテレビの中にまたテレビがあって…

というような。

どんどん小さくなっていくねん。

あ、合わせ鏡もそうか。

それと同じような原理?

 

途中からなんだか難しくなってきて。

眼鏡の人が色々思いついてからが。

でも、理解できてなくても面白かった。

 

2Fの家のテレビを1Fカフェに持ってきて、のシーン。

そ、そんなコード長いんですかえ?

そのテレビを次は5Fの怖い人の家に運んでって。

いやいや、コード長すぎませんか?

っていうとこだけ疑問出たけど、コメディですから。

 

撮影では同じセリフや時間のタイミングなど

きっと何度も何度も繰り返し「同じ」に演じたんでしょう。

けっこう、これって微妙な間合いとかあると思うんで

何回か入念にテイク〇〇で撮りなおしたかもしれないね。

 

予算はそこまでかからなかったかもしれないですが

それでもこれだけ面白い作品を作れるなんて

たいしたものだわー。

驚きな手法は「カメ止め」と同じです。

 

脚本、上田さん。

昔「サマータイムマシンブルース」を見たような記憶が。

この手のジャンルではピカイチ面白いですよね。

他の作品も見てみようかな。

 

 

 

 

 

 

 

ドロステのはてで僕ら