トゥルーノース

 

 

監督 清水ハン栄治

 

 

これ実話だよ。

3Dアニメーション。

北朝鮮強制収容所で起きた出来事を映画化してる。

 

こういうの見ちゃうと

前日見た「エスケープルーム」とかが

ちゃちく思える。

比較してはいけないけどさ。

 

アッチの国はどこまで隠してるのか知りませんが

それでもニュースなんかで

未だに公開処刑をやってるのも流れてる。

しかも処刑される人の家族を前列に座らせて…。

どこまで残虐なんだか。

 

物語は冒頭で語る一人の男性が1995年に起こった

家族の出来事です、という所から始まる。

95年と言ったらまだたったの25年前。

代々の書記長を経た今でもきっと、と思うと

国連はなぜ動かないのか。動けないのか。

中国や韓国が立ち上がらないとどうにもならないのか。

やるせない気持ちでいっぱいになります。

 

ニュースでなく、文書でなく、

映像としてこういうのを見せられるとより強く響いてね。

ぬくぬくした家で、この映画を観てる私をいじめたくなる。

冬で寒いとか、どうでもいい愚痴なんて言ってられない。

彼らはどれだけ過酷で厳しい状況で生きているかと思うと。

 

何もできない自分がいるなら

せめて少しずつでもこれを拡散して

悲惨な実態や、希望を持ちながら生きている人を助けたいと思う。

 

過去のことじゃない。

今現在起きてる出来事であって、

理不尽な仕打ちを受けて救済を求めてる人が

北朝鮮にはたくさんいることを知っておかなくてはいけない。

 

監督は収容されて脱北した人物と取材を重ね、

10年かけて作った映画らしい。

3Dといっても、ぎこちないアニメーションだったし

でもそのぎこちなさによって

酷すぎる暴行や虐待シーン、強制労働など

ある程度、緩和されて見れたのが救いかも。

これ、実写だったら目そむけたくなるぐらいヤバいって。

 

イカゲームも地獄が呼んでいるも作り物。

それ以上に北朝鮮の上層部は下級社会の人達に

リアル地獄を味わわせてる。

 

知らなくていいことなんてない。

知って、頭の片隅にでも残してくれたら

ちょっとでも話題にしてくれたら。

 

テレビじゃ流せないだろうから

いつかどこかの機会で見てもらいたい一作。

 

 

 

 

 

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