7番房の奇跡

 

 

 

 

監督 イ・ファンギョン

キャスト

リュ・スンリョン…ヨング

カル・ソウォン…イェスン

チョン・ジニョン…刑務所課長

 

 

それなりに評価も高いし、

見た人のレビューが涙が止まらんようなことが書いており

おっ、感動作か?と思っての鑑賞。

 

なんですか、これ。どーしろと?

 

評価はいいんですよ別に。

見る側の感性は様々だし。

親子愛と刑務所内でのコメディを織り交ぜて、

なんでしょうけど

私は特に泣くところはなかった。

泣かせようとする題材に、反対に怒りを覚えた。

 

これもう、完全なる冤罪での死刑。

ここの怒りのポイントが回収されてないので

スッキリと怒ることも泣くこともできぬまま。

 

わかってるんですよ、現実にはこんなことないってのは。

コメディならもっとコメディに徹すればよいものの。

シリアスならそれなりに構えて見るものの。

いやぁ、もうどっちつかずで最後まで引き気味でした。

 

韓国のアホ警察体制は相変わらずで、

これはこの映画に限ったことではないからいいとしても

刑務所内で6歳の少女と囚人たちが一緒に暮らしてる。

情が移り、所内の看守たちも良しとしてる。

とうとう刑務所の職員までアホになってしまいました。

 

確かに悪いことをした人が入ってる刑務所ですが

とことん悪い人はいなく、みんな少女とヨングを応援してる。

ひがむ奴も多少出てきますが、基本容認してる。

ドン引きです。

中には小児愛者で刑を食らったやつもいるいるだろうに

ムショ内で少女が囚人たちと一緒に運動場にいるって…。

暴動が起きても、少女が暴行されてもおかしくない場なのに。

 

コメディをコメディとして見れない私の頭が固いのか、

まんまと戦略にのっかって号泣したみんながアホなのか。

 

知的障碍者を冤罪で…っていうのも最初から魂胆がいやらしくてさ、

でもその設定でなければ話が進まないので

モヤモヤしながら見てたんだけど

最後キレイにまとめて終わらすやり方もモヤモヤ。

 

どうせ、コメディにするなら

課長の再三なる計らいで、実はヨングは生きてました。

無期懲役に変更されましたぐらいのことはしてほしかった。

で、最後にバーンと法廷に現れてほしかった。

 

感動も何もありゃしない話でした。

当時の警察署長の隠ぺい工作を暴いてほしかったわ。

 

 

 

 

 

 

7番房の奇跡(字幕版)