ガール・イン・ザ・ベースメント

 

 

監督 エリザベス・ローム

キャスト

ステファニー・スコット…サラ

ジャド・ネルソン…ドン

ジョエリー・フィッシャー…サラの母親

 

 

以前「ルーム」っていう映画を観た。

ルームは小説をもとにした映画で、

7年間もの間、犯人に監禁された親子の話で

えらく衝撃を受けた作品だった。

 

この小説→映画はヒントを得て作られたものだが、

実話として起こった出来事を映画にしたのが本作。

厳格な父親が実の娘を監禁し、

そこで暴力行為をおこなったり性的虐待もし、

子供を産ませ、約20年地下で監禁させたという事件。

 

映画では娘が出産したのは4人(1人死亡)だったが

実際は7人も産んだそうだ。

驚愕する凶悪事件だ。

それでもやはり多少の脚色はされてる。

 

「ルーム」で免疫がついてしまっていたのか

父親ドンがやってきた行為は畜生界より劣る行為だが

役者のチョイスがアレなのか

サイコパスな奴に見えなかったこと。

頑固ジジイだなーっていうのはわかるんだけど

コイツ狂ってる感があまり見てとれなかった。

 

でも実の娘だし、他人じゃないし、

征服欲、支配欲が極端に強くて

ネジ一本掛け違えた奴なのかなあ。

生活用品など一応揃えてくれてたようなので

わずかな愛情はそれなりにあったのかもしれない。

決してコイツの心情には寄り添えないけど。

 

ん-、でも独身時代からレイプしてるような男だから

やっぱ同情の余地はないな。

終身刑でまだ生きてるってのが悔しい。

 

娘、よく長い年月耐えた。

一人で監禁部屋で出産し、子育て。

発狂して死にたくなったことなんて

きっと数十回あっただろう。

よく耐えた。

 

最後はキレイに幸せにまとめあげてました。

ですが、あまりにもあっさりキレイなんで

どうもスッキリしない。

事件後の心身疲弊が取り除かれるまで何年もかかったろう。

女性監督ならではの出来なのかね?

それとも監督自身がまだ若いから?

 

しかし、こんなおかしな奴がいるんだよねー。

日本でも似たような事件があったみたいです。

自分の娘を…理解できない。

 

娘もその子供たちも周りも

現在が幸せでありますように。

 

 

 

 

 

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