ミセス・ノイズィ

 

 

 

監督 天野千尋

キャスト

篠原ゆき子…真紀

大高洋子…美和子

新津ちせ…菜子

 

 

布団たたきおばさん。

もう20年位前の話になるのか。

若い人は知らないんだろうね。

ニュースにもなってて話題になったし。

 

ブラックな話なんだろうなと

野次馬的に見てみたら

なんだか想像してたのと違ってて

おばさんが可哀想に思えてきた。

 

もちろん実際の出来事より

かなり脚色されてるとは思うんだけど

ワイドショーの面白おかしくな事件を

そのまんま表面的にしか私も当時は見てなかったため

「迷惑な奴がいるな」と思ってた一人です。

 

なんにせよ、やはりこれも

人間って怖い!と思わせる話です。

今の時代ならSNSという拡散手段があるので

人一人を自殺に追いやってもおかしくない案件です。

 

偏ったモノの見方によって

不幸が生まれるという社会問題でしょう。

 

この双方の思考、行動によって

言い分が全く違ってくる撮影のプロットに

まんまと嵌められました。

最初は作家の真紀に肩入れしてたのが

次第にお隣さんのことがわかっていくうちに

移動していく自分の感情。

 

女優さんたちもナイスキャスティング。

善と悪、どっちにも転がっていけそうな篠原さん。

悪っぽい顔立ちから一変、

近所にもいそうな普通のおばさん役もできた大高さん。

素晴らしかったです。

 

一番キショかったのが

おばさんの夫の顔周りにいた虫…。

夫役の方、さぞかし大変だったでしょう。

「虫が耳とか、顔じゅうに這うけど動かないで我慢して」

という監督指示がたぶん、出たと思うんですが

よくぞ頑張った!とエール送りたいです。

あ…今の時代、CGでどうにでもなるか。

 

 

 

 

 

 

ミセス・ノイズィ