哀しき獣

 

 

監督 ナ・ホンジン

キャスト

ハ・ジョンウ…グナム

キム・ユンソク…ミョン・ジョンハク

チョ・ソンハ…キム・テウォン

 

 

前に、最近ハジョンウが気になりだし、

もしかして好きになってる俳優かもしれないと書いた。

 

こないだYou Tubeを開いたら

なぜか「ハ・ジョンウ食事シーン」

なるものが一番上段にあがってた。

別にハジョンウ自体、検索もかけたことないし

韓国映画関連もYou Tubeでは見てないのにな

と思いながらも、その動画をクリック。

ハジョンウが食べてるシーンを色々延々と編集してる動画。

なんだよ、これ。

 

けれどガッツリムシャムシャと食べてるシーンに興味が湧いた。

海苔を4分の1帖ぐらいの大きさかな。

口に押し込むように詰め込むシーンを見て

「この人、田中邦衛に似てるやん」と。

髪型も坊主が伸びたような感じの役だったんで。

大鶴義丹に似てたかと思ったら、次は邦衛さんか。

じゃあ、この映画を見てみようと選んだのが「哀しき獣」。

 

監督はナホンジン。

「コクソン」も「チェイサー」も見たことある。

特に「チェイサー」は非常に胸糞悪い映画だったけど

最高の出来だった。

 

見ていくうちにミョン役でキムユンソクが出てきた。

あれ、この2人って「チェイサー」で共演してたよね。

ジョンウが殺人犯で、ユンソクは刑事役。

もしかして監督のお気にの2人なのか?

 

ストーリーはなかなか複雑で、

グナムは警察やミョン一派から逃げなきゃならない。

プラス、ヤクザ社長の子分たちからも命を狙われてる。

どんだけの数の奴らから逃げ延びなきゃいけないのか。

近場で窮地に陥っても、なぜか捕まらないグナム。

検問であれだけ警察いてても走りこんで逃げるグナム。

ミョンとのカーアクションでガクブル体当たりされても

どうにか逃げれるグナム。

 

とにかく走ったり、刺されたり、泳いだりと

グナムはありったけのエネルギーを出して逃げる。

逃げるのと同時に、韓国に出稼ぎに行って

音信不通になった妻をも探さなきゃならない。

何が起きても絶対に捕まることがないグナム。

 

追手側の警察はいつものように無能だが、

それよりもミョンのオッサンがヤバすぎるほどの執念と体力。

ユンソクさん、すっげえわ!

オールドボーイ」も真っ青の斧や牛骨を振り回す。

ボカスカとヤクザ社長の子分を殺していく。

もしかするとミョンは韓国一の強い悪党かもしれん。

圧巻!超バイオレンス!

一度や二度刺されても、ミョンはへのかっぱ。

悪人の鑑だね。

彼こそ獣。

 

ハジョンウの食べるシーン見たさに映画を見たってのに

ユンソクのミョンがあまりにも向かうところ敵なし状態の

大悪党を演じてくれたんで、そっちに目が釘付け。

 

グナム、疲れちゃったね。

あまりにも不運すぎる男グナム。

 

監督の思惑通りに

この映画、もう一回見ます。

血なまぐささ、テンポ、カメラ揺れ、役者と

すべてがエネルギッシュ。

 

個人的にはハジョンウは

スタイリッシュな役の方が好き。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

哀しき獣(字幕版)