ほえる犬は噛まない

 

 

監督 ポン・ジュノ

キャスト

ぺ・ドゥナ…パク・ヒョンナム

イ・ソンジェ…ユンジュ

コ・スヒ…チャンミ

 

 

これはいい気持ちしなかった。

うん、不快。

 

ポンジュノの初監督映画なんだって。

何作か見てやっと気づいたかも。

この人の感性と私は合ってないんだなと。

 

一応コメディ。

でもブラックコメディ寄りなんで笑えない。

お国が違うからなのか、感性が合わないからなのか。

 

犬好きにはきっとたまらなく不快で

メタクソボロクソな批評がつくだろうと思う。

 

韓国は犬肉も食べる文化、らしい。

そこに関しては文化が違うのでノーコメント。

日本人だって他の肉や魚も食べてるんだから。

 

冒頭で

「映画に登場する犬は医療なんとかの立会いの下で

安全に管理されています」

と、他の国の人も見るだろうメッセージなのか、

動物愛護団体がだまっちゃいないからなのか、

完全にこれはフィクションだからと安心しろと言いたげなのか

テロップが入る。

 

そんなことは映画だからわかってる。

 

でもなんだろ。

ブラックコメディといっても意外にシリアスなんで

ザワザワなり、嫌なドキドキがあって

私にとったらサスペンスが強すぎる。

 

コメディ部分は団地の警備員さんが語る

ボイラーキムさんの話ぐらいでしかなかった。

あ、あとヒョンナム友人の太っちょの子が

頑張ってくれちゃうところ。

 

韓国映画を初めて見るのなら

この映画は避けた方がいい。

とことん韓国映画を嫌いになると思うんで、と言いたくなる。

 

男主人公のユンジュが

ヒョンナムに告白をする。

犬を団地の屋上から投げ飛ばして殺しちゃったことを。

(映画ではその告白はないが)

片方の靴がなくなってるよ、のヒョンナムのセリフで

次のシーンに移ってしまうのだが。

 

ヒョンナムはああいう性格なんで許したんだろう。

私なら…うーん許すとか許さないの前に

そういう行為を行った人間が目の前にいるってことを

消化できるかな。

 

みんな闇を持ちながら生きてるだろうけど

犬食文化は置いといて、

他人のペットの犬をかっさらって、

閉じ込めたり、屋上から投げたり、食べようとしたり

する人間とは対等に向き合えないな。

 

教授になれたからなんだっていうんだろう。

肩書が欲しかっただけなんだよね。

教授になっても心が潤ってなさそうだったねユンジュ。

 

フランダースの犬の意味が

結局最後までわからなかったんだけどな。

何もかも消化不良で不快な映画でした。

 

 

 

 

 

ほえる犬は噛まない(字幕版)