世にも恐ろしいグリム童話

 

 

監督 増井壮一

 

 

日本昔話は見てなくてグリム童話のみ鑑賞。

ヘンゼルとグレーテル

「青ひげ」

「灰かぶり」

予想以上に面白かったです!

 

まずは「ヘンゼルとグレーテル

ここの一番のポイントは絵の怖さ。

父親似なんでしょうが、その2人の兄妹の顔が

こ、怖すぎる…。

顔の中心に寄ったパーツ。

一瞬、可愛いと錯覚したりするが、やっぱり怖すぎる顔。

宇宙人系の顔にも見える。

 

特に何を考えてるかよくわからない兄が不気味。

森の中の家を見つけたとき

(原作だと、魔女が住んでるお菓子の家)

勝手に引き出し開けたり、他の子を突き飛ばしたりと

コイツは何者?と思わせてくれる。

案の定、その後におばあさんと子供たちを殺すヘンゼル。

 

なんなの?

この子たち、なんなの?

という緊張感が続く不気味系童話。

 

 

次は「青ひげ」。

なじみが薄い青ひげなんで、どんな原作だったか覚えてなかった。

でもグリム童話からは削除されてるんだって。

ペロー版というのがあって、話が似てるから削除、という理由。

 

このアニメは少女漫画風。

見やすいっちゃあ見やすいが、全体的に暗めのトーンで

青ひげのどこが醜いのかわかりづらい。

私には青色で包まれてて

気難しいが、実は心根の優しいオッサンにしか見えないんだが。

 

原作は青ひげを悪く書かれていたようだが

これは妃になるマリアンヌが約束破りをしたので

オマエが悪いんだよ的な戒めストーリーになってる。

相手と約束を交わしたのなら

最後までその約束を果たせよ、と思った。

約束もそうだが、ヨーハンを好きになったこともある意味罪。

 

 

最後は「灰かぶり」。

シンデレラの別名ですね。

アラビア風の画タッチで、横向き多し。

シンデレラもいろんなバージョンがあるので

昔読んだ絵本の内容とは少し違ってたかな。

この話では、カボチャの馬車とか出てこなかったし。

 

コイツがまた、したたかな女でさ。

性格悪いのなんのって。

今まで継母や義理の姉たちにいじめられてたからって、

仕返しのしかたが姑息。

 

最後にはシンデレラの父ちゃんは首吊って死んでました。

そして当の本人は

思惑通りに王子の嫁になれたんでハッピーエンド。

その顔が…異様に腹黒い笑顔でした。

こわすぎる。

 

いいもん見させてもらいました。

子供には見せられない童話です。

 

 

 

 

 

世にも恐ろしいグリム童話 日本昔話 [DVD]