監督 ジョー・ライト
キャスト
エイミー・アダムス…アナ
ジュリアン・ムーア…ジェーン
ちょろちょろといろんな映画に出演してるゲイリー。
今作のゲイリーはだいぶお年を召した感が強かった。
髪の色のせいかしら。
主人公のアナが広場恐怖症のため、外に出られない。
なので、ずっと部屋の中でのアナ目線で事は進む。
薬も服用してて、かつ酒もよく飲む。
部屋から向かいの家を眺めているうちに
のぞき見することがいつしか習慣になってしまい…ってやつ。
広場恐怖症って外に出られない人ではないんですけどね。
まあ、そこはスルーしておこう。
想像通りに
もうこれはアナの妄想がヒートアップして
一人で勝手に事件を作り上げちゃったやつでしょ、
と思わせといて実は違うんだよのパターンで当たってました。
元は小説から来てるようなので
この手は小説の方が楽しめたかもしれない。
だが俳優さんたちがプチ豪華なのと、
薬&酒によって何がホントか、曖昧なアナの描写で
どうなっていってしまうのかのスリラーの楽しさがあった。
一緒に見てた彼様は
途中、寝息を立て始めたので
じっくり腰を据えて観る映画ですね。
スリラーと言っても決して暴れまくる話ではないので。
そのうち「犯人」がわかってくるのだが、
あるセリフに眉をひそめてしまった。
それは「人の最期を見ることが楽しい」云々のセリフ。
この人物は、どうしてこうも歪んだ人間になってしまったのか。
そこは描かれてない。
そして犯人のサイコパス要素が弱い。
突如として悪の顔が出たんで、何それ?と思った。
小説では犯人がどう描かれているのか気になった。
サイコパスに見えない、おかしなこの犯人像が
こんな軽いセリフを吐くなんて、
青少年には見せたくない映画だな、と眉をひそめた私なのでした。
真っ先に犠牲にされてしまうであろう
パンチが生きてたことにはホッとしましたが。
出来としては佳作です。