監督 オム・テファ
キャスト
カン・ドンウォン…ソンミン
シン・ウンス…スリン
イ・ヒョジェ…子供のソンミン
なんだよこれー！
思いっきり素晴らしいじゃないか！
よくもまあ、こういうシナリオが考え付くなあ。
もう全てにおいて韓国映画強しじゃん。
前半の子供たちのシーンは
まさにゾクゾクするSF感。
後半、カンドンウォンが出てきてからは
サスペンスだし。
ウーマン村本に似てる子役のソンミンが
大人になると どーしてか美少年に変身。
キレイすぎるわ、カンドンウォン。
異世界に行ってたんで
体は大人でも心は少年から成長してない。
そりゃそうだ。
大人社会に生きてないんで、汚れた心になってない。
その未成熟さを巧く演じてたドンウォン。
いやね、「群盗」を見てて
顔はキレイだが悪魔のような役をしてた人なんで
この人の他の作品も見てみたいと思ってた。
なんつーか、美。
ホント、美。
こりゃあ女性ファンたくさんつくでしょうと納得。
異世界といっても、どんな世界？と思うでしょう。
自分が小さいころ空想にふけってた世界を
まんま再現してくれてました。
そう、ドラえもんの話のように時間が止まった。
周りの何もかもが動いてない。
それを十数年も過ごすなんて…
決して楽しくなんかない。
そんな止まった時間なんてせいぜい1日で充分だ。
しかも二度目の卵を割って
今度は前と違って独りぼっちで中年になるまで過ごしてた、
と想像するといかに過酷だったろうと。
でもスリンに会うんだ、諦めないと
希望を持ちながら生き続けたんだろう。
スリン側から見ても
いくら真実を叫んでも、誰もわかってくれない。
焦燥感もつのるだろうし、
ジレンマの連続だろうし。
子役の少女も上手だった。
韓国は子役の使い方もうまいし、演技力も高い。
ジャンルとしてはいろんな要素が詰め込まれてて。
そのせいで話が雑然としてしまう場合もあるんだけど
この映画は塩梅加減が良かった。
中年になって登場したソンミンが
美のカンドンウォンじゃなくて
ソンドンイルあたりに変貌してくれれば面白かったのに。
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