心と体と

心と体と(字幕版)

 

 

監督 イルディコー・エニェディ

キャスト

アレクサンドラ・ボルベーイ…マーリア

ゲーザ・モルチャーニ…エンドレ

 

 

これこそ予習が必要なんじゃないの?

それか私の理解力不足か…。

適切な表現ではないが、タイトルで読み取ると

性同一性障害の人の映画だと思ってた。

 

冒頭、森の中にシカが出てくる。

静かで神秘的で、シカの動きをじっと見入ってしまう。

けれども映画をたくさん見すぎてるせいか、

もしかするとこの雌雄のシカたちがバキューンと撃たれるかも?

と不安がよぎる。

全然撃たれないし、そういう映画じゃないから余計な心配でした。

 

次なるシーンは食肉処理場。

たくさんの牛がいる。

牛の眼の動きにカメラを向けると、

曇ってる空の中から光が差し始め、顔を出す太陽。

 

もうね、こういう出だしは神秘が漂ってて素敵すぎる。

次々にSCENEが変わり、本編に突入するわけですが。

 

復習した結果、主人公の彼女は自閉スペクトラム症のようでした。

ざっくりと、単なるコミュ障なのかなぁ、

それにしても記憶力がすごいしなぁと

表面でしか読み取ってなかった私でした。

 

その彼女と、上司のエンドレは

毎晩同じ夢を見てるという共通項があり、

お互い惹かれつつも、色々不器用で…みたいな。

その夢が、森の中にいた雌雄のシカってわけなのですわ。

 

鹿が出てきて、牛も出てきて。

なーんで舞台がここの食肉処理場なのよっ!と。

映画見た後で、監督のインタビューのサイトを見て

なぜなのかの答えを探しました。

うーん、深すぎてよくわかんなかった。

 

ってか、牛を肉にする首チョンパ過程は

残酷すぎて見ることができませんでした。

少し長めの処理シーンは手で画面を覆って遮ってました。

別にスプラッターホラーとかは

なんなく見れるのに、こういうのに関してはダメ。

哀れむとか、命をこうして頂いてるのよ、ってのは

わかってますが、それでもダメなものはダメ。

 

監督曰く、食べるために牛は殺すが、鹿はそうではない。

牛に近い動物で、兄弟のような存在だから鹿にした。

って言ってますが、何回読んでも理解できない。

だからって、食肉処理場にしなくてもいいじゃんか。

 

手で遮ってましたが、いつまでも処理シーンが終わらず、

部分的に見えてしまった箇所もあり、

マーリアや上司エンドレの恋事情がどうなろうと

私としては牛がどんな気持ちで、そういう思いで

死んでしまったのかと、そっちの方が衝撃が強くって。

肉になる豚や鶏も同じなんですが、

一瞬にして痛みも何も感じず、殺してくださいと

願うしかありません。

大事に命をいただきます。

 

とりあえず、マーリアの笑顔が見れて良かったです。

幸せに。

ずっと、つがいのシカのドキュメンタリー映画でも良かったよ。

 

 

 

 

 

 

心と体と(字幕版)