ALONE

ALONE アローン(字幕版)

 

 

監督 ファビオ・レジナーロ

キャスト

アーミー・ハマー…マイク

クリント・ディア―…ベルベル人

トム・カレン…トミー

 

 

ジャケットを見て、この男は何をやっているか?

果てしない砂漠の中で立膝を突き、何してる?

そうです、地雷を踏んでしまって動けないのです。

 

戦争映画かもしれませんが、

舞台はほぼこの砂漠です。

時々、人が出てきて会話しますが、

ほとんど出番は一人称です。

 

助けを呼ぶものの、52時間経てば

応援部隊がこの場所を通るんで救助できるよ、と非情な連絡。

ひとりぼっち、なんです。

 

彼の妄想の中でのシーンも含めて、

地雷を踏んだ時の「カチッ」と鳴るとこが好き。

もう動けない!絶体絶命!

どうするっ!?どうやって危機を脱出する?

 

途中で現れたベルベル人の人が

抜けた感があって面白い。

悟りを得てるような、いや、ボビーオロゴン風かも。

味方の様でも特に主人公を助けるわけでもなく、

なんだか謎な人です。

でも後半、ちょっと驚かされます。

 

けっこうな時間、ひとりぼっちなんで、

そのうちに妄想しだす主人公。

ここからが迷走の始まり。

序章でベルベル人の発したセリフが引き金でしたが、

なんでそっち方向に話を持っていくのか。

「一歩踏み出す勇気」。

おい、今オマエは地雷を踏んでるんだぞ!

現実問題に悩め!

親とか恋人とかの回想はするな!

同僚も目の前で地雷踏んで足がなくなっただろがっ!

どうにかして生き抜くことだけを考えろ!

 

この状況というシチュエーションで、

展開がないのは承知です。

だからって、彼の頭の中の出来事を延々と繰り広げられても

見ているこっちは困るわけだし、

ハラハラ度が減速します。

 

ラストのラストは、だせーよと呟いてしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ALONE アローン(字幕版)