ヒッチャー

ヒッチャー(字幕版)

 

 

監督 ロバート・ハーモン

キャスト

C・トーマス・ハウエル…ジム・ハルジー

ルトガー・ハウアー…ジョン・ライダー

ジェニファー・ジェイソン・リー…ナッシュ

 

 

あらすじ

ある雨の日、陸送のバイトで運転中のジムは

一人のヒッチハイカーを道で拾う。

「どこまで行くん?」

目的地を聞いても男は答えない。

前方の側道にドアが開いた車が停まっていた。

男は言う。「俺が脚、腕、首を切って殺したんだ」と。

そしてジムにナイフを突きつけてきた。

「俺を止めてみろ」

何が望みなのかわからない男との執拗な追いかけっこが

今から始まる…。

 

 

古い映画だったのね。

どこまで逃げてもいつまでも追ってくるこのしつこさ。

恐怖だったわー。

顔もしっかり見せる「激突!」版っていえば話が早いのか。

でも顔を見せることによって、

それにルトガーハウアーという俳優さんの超怪演も加わって

より見てるこっちも恐怖さが増したわ。

 

他の人は殺してしまうのに

なんでジムだけは殺さないで追い掛け回すのか。

いろんな勘違いから警察に追われる羽目になったジムを

時には銃でかまして助けてくれたりもするし。

で、何をしたいんだい?

ジムに殺されたいのか?

ジムでなきゃダメなのか?

 

もしかすると

ジムの脳内妄想でこんなことになってるのかな。

ジョンライダーはジムが頭で作り上げた人物なのかな、

ちょっとだけ頭によぎりましたが、

それは今風の映画を見すぎてるせいでしょう。

ストレートに物語はこの不条理設定をぶつけてきます。

サイコ男は映画の中で実在しているのです。

 

どこにでも出没してくる奴なのです!

 

モーテルでの出現が一番ゾッとした。

お前、いつどこから入ってきたん?

バケモノか!?

 

最近の作品にもちょくちょく出ていたようですが

お年を召してたようでスルーしてました。

調べたら彼の出演してる映画をけっこう見てたわ。

若かりし頃のハウアーさんって、こんなに格好良かったのね。

この存在感と悪役ぶりは徹底して文句ないわ。

不気味さが全身をとおして醸し出てる。

 

ヘリコプターとパトカーのクラッシュで

後から走ってきたもう一台のパトカーが

崖に乗り上げて事故するっていうのは

よけいな演出でしたがね。

そこは見せ場を大きくしなくてもよい。

 

今さらで申し訳ないですが

怪演俳優ルトガー・ハウアーを好きな役者さんに刻みます。

ご冥福をお祈りします。

 

 

 

 

 

 

ヒッチャー(字幕版)