さがす

さがす

 

 

監督 片山慎三

キャスト

佐藤二朗…原田智

伊東蒼…原田楓

清水尋也…山内輝巳

 

 

あらすじ

「お父ちゃんな、今日指名手配犯見たんや。

朝な、電車ん中で見かけてん。

マスクはずしてな、爪噛んどってん。」

次の日、そのお父ちゃんがいなくなった。

不安になりお父ちゃんの仕事先に行ってみる楓。

「原田智知りませんか?」

外国人の労働者に聞いてその場所に向かったが

そこには別人の原田智が。

同姓同名?

が、この男…思い返してみると爪を噛んでた。

SNSで調べたら指名手配になってる連続殺人犯かもしれない。

楓はお父ちゃんを探しまくることにする。

 

 

けっこう厳し目ハードな作品でした。

そこまで重めの話を盛り込まなくてもいいのに…

と私は感じた。

こういうのはメンタルが強い時じゃないと見るのがツライ。

 

楓のお母さんは既に亡くなっているのだが、

ALSでお父ちゃんが今まで介護をしてきてた。

あとはいわゆる低所得者層。

日雇い労働者な家庭で、お金がない。

そして殺人犯の山内という彼の設定は

どうしてもあの事件とかぶってしまう。

 

介護、貧困、殺人と

明るそうな設定がひとつもない。

唯一、佐藤二朗主演なのでなにかシュールなことでも

してくれるのかと思いきや、

そんな芸すら見せてもくれない。

 

でも、みんなが知ってる佐藤二朗

彼だからまだちょっとだけ救われる気持ちで

見れたのかもしれない。

もし似たような系統の違う人が演じてたら

このハードな流れだと心押しつぶされたかも。

それと大阪弁っていうのも必須だったよな。

 

演技のうまさは見いだせなかったが

彼の違う一面での味が出てた。

秀でてたのは娘の楓役の子。

どっかで見たぞ、と思ってたら「空白」に出演してた。

これから伸びて来るでしょう。期待してます。

 

視点が3パートに分かれてたので

それぞれがどういう感情や行動してたのかが

わかりやすかったです。

が、山内の心の中はやっぱりわからない。

「人間は生きるべきではない」って何?どゆこと?

 

最後の親子で卓球シーンも

かなり長尺でしたが、見入ってしまった。

あれってCG?

佐藤二朗の手の動きに注目。特に左手。

 

気持ちよくはない映画でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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