はちどり

はちどり(字幕版)

 

 

監督 キム・ボラ

キャスト

パク・ジフ…キム・ウニ

キム・セビョク…キム・ヨンジ

チョン・インギ…ウニの父親

 

 

この映画を見終えて

もしかするとこの女性監督の若い時の実話?

と思ってみた。

 

時代は94年。

知らないでいたが、その年に聖水大橋が崩落し、

多数の犠牲者が出た。

ストーリーも大きな起承転結もないため

そういうのも含めて監督の自伝映画なのかなと。

 

にしても言葉がかなりきつくて

字幕が視界に飛び込んでくるし、

いい気分ではなかった。

教師のことを「先公」。

うーん、私の時代でもそんな言葉は使わなかった。

いつの時代だよって感じ。

親が娘を叱るときも「このアマッ!」

え…初めて見たわ。

こんな言葉遣いの家族。

兄ちゃんが妹にむかついて暴力をふるいに行くシーンもあったが

言葉遣いの方が衝撃だったわ。

 

あと絶対的な家父長制。

これもいつの時代だよ、と。

日本よりだいぶ後れを取ってるとしかいいようがない。

男女平等と叫びすぎるくらいの今もどうかと思う日本だが、

父親が一番偉いという家庭に育ってこなかったため

複雑な思いでここの家族を見ていたわ。

 

でもウニの耳に異常が出たときの

父親の心配さ加減&泣きを見たら

あーやっぱ人の親よねとも思ったり。

 

ウニが外で母親を見つけ

いくら呼んでも母親は気づかないシーン。

うーん、意味わかんない。

 

ウニが兄から暴力を振るわれてることを知って

ヨンジ先生がウニに向かって

「殴られたら黙らず、立ち向かいなさい」。

これも100%共感は出来ないかな。

時代も国も違うので、立ち向かうことが最善策なのかなって思ったりもした。

ここの家じゃ親に告げ口しても解決してくれなさそうとも。

 

もうひとつヨンジ先生のセリフ。

これは心に刺さった。

「知り合いは何人?

その知ってる人の中で、本心を知ってる人は何人?」

…一瞬、見てる私も考えさせられるセリフ。

唯一、ここのセリフだけは残ったね。

 

ウニのことが好きな同性の後輩。

仲良くしてたのに急に冷たくスルーし始めた。

本人に聞いたら「学期が変わったから」。

なんなんだ?

学期ごとに好きな人が変わり、もう好きじゃなくなるのか?

おもしろい奴だなテメー!!!!

きっとオマエには親友なんてできないだろーよ!

と大人げないことを思ってしまった。

 

評価は良いようだが

私はあんまり…言葉の汚さが消化できなかった。

 

 

 

 

 

はちどり(字幕版)