先生、私の隣に座っていただけませんか?

先生、私の隣に座っていただけませんか?

 

 

監督 堀江貴大

キャスト

黒木華…佐和子

柄本佑…俊夫

奈緒桜田

 

 

なぜかジャンルがホラーの所にあったんですが

怖い系ではないです。

ロマンスだか、コメディだか…ある意味ホラーにもなるのかも?

 

漫画家役で黒木華ちゃんをもってきたのは正解ですね。

彼女はマンガを読んだり、マンガを描いたりの

イメージに合っている。

でもこの佐和子という主人公の性格が

後半に進むにつれて、どんどん嫌いになっていく。

最後には理解を超えて

この子おかしいだろ?と思えてきました。

 

夫が編集担当者とコッソリ不倫。

その復讐のために…の行動に出るわけですが

行動ちゅうのはそれを漫画にしてしまうこと。

隠れて妻の描いてるマンガの原稿を見てしまった夫は

それが妄想で描いてるのか、リアルに進行してることなのか

取り乱し状態でコトが進んでいってるってこと。

 

じゃあ実際どこまでがホントのことなのかっていうと

実にその不倫シーンは曖昧になってるので

見ている側はわからない。

でも主役2人の演技力はやっぱりイケてます。

不倫と言えば大人のドロドロした、

醜い感情がむき出しで描かれるんでしょうが

これは至って軽いタッチでした。

たぶん2人のイメージもありますが、なんだか爽やか。

 

それぞれの相手も笑っちゃうぐらい爽やか。

奈緒ちゃんが演じてる役なんて

この夫婦どうなっていっちゃうんだろーねー、

でも新しいマンガが出来るみたいだから、いっかー的なノリ。

 

夫の狼狽ぶりが見ていて楽しいのですが

妻の遠回しな復讐手段がうわてすぎて

ちょっとかなりの腹黒さを感じてしまいました。

 

教習所の先生とどこまで事前に打ち合わせをして

実家に戻ってきたのかは知らないけど

初めて佐和子の実家にお邪魔する先生を残して

「私、仕事してくる」と一人で2階にあがってくのって…

一人初顔合わせの先生にしてみたら

いろんな意味で気まずいだろうと思うんですけど。

 

私には到底できない、

物静かにじわじわと攻めの復讐をしていく佐和子。

そこに共感できる人なら楽しめる?

そんなまわりくどいこと出来ないわ。

 

ひとつだけ言えることは

自立のために頑張るってことは(今作では運転免許を取るってこと)

人間としてよいことだと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先生、私の隣に座っていただけませんか?