哀愁しんでれら

哀愁しんでれら

 

 

監督 渡部亮平

キャスト

土屋太鳳…小春

田中圭…泉澤大悟

COCO…泉澤ひかり

 

 

あらすじ

児童相談所に勤める小春。

ある日、家族で団らん中小春の祖父が風呂場で卒倒。

車で病院に運んでる途中、交通事故に。

救急車を呼び祖父を移動中、家が火事になってると無線が。

住む家がないため、一旦今夜は彼氏の家に行くと

彼は小春の上司と浮気中。

次から次と不幸が重なり、どん底な気持ちのまま歩いてると

踏切真ん中で酔っ払って倒れこむ男性を発見。

助けた男がシンデレラストーリーの王子さまでした。

 

 

監督の切なる要望を3回も断ったという太鳳ちゃん。

本人がどうしても納得いかない箇所があったらしい。

4回目のオファーでやっと承諾してくれたそうだ。

 

田中圭が開業医役。

私は医者に知り合いがいないもんで

開業医という奴がどれほど金持ちなのかわからん。

でも、40ぐらいの男が大豪邸に住み、

だだっ広いリビング、海に面してて、プール付き。

小春と結婚し、小春の父の就職先を世話して、

祖父の入院費用を全額負担してもらい、

妹の家庭教師までやり、

自分の母には高級老人ホームに住まわす。

開業医で成功すると、こんな金持ちな暮らしができるんですか?

 

まずここからリアリティがないのよね。

だから小春はしんでれらになったとはいえ、

負い目がすんごいあるんだと思う。

自分の母親に対する暗い過去も含めて、

「絶対いい母親になるんだ」、

この幸せを手放してはならない、

と自分で自己暗示をかけちゃったんでしょう。

 

なもんで、サイコな子供に

しっかり向き合おうとしない。

小春手作りの弁当を知らない間にどこかに捨てて

「おいしかった」と言う。

小春手作りの筆箱をトイレに流して詰まらせてしまう。

どういう経緯でこの子供が

こんな歪んだ性格になったのかはわからんですが、

気づいた時点で修正させないでどーすんの!

子供に対抗しておにぎりに何を入れてんだい?

 

でもね、陰険度が中途半端な感じでした。

この夫と子供が少しずつ、どこかおかしい、

というのはわかるんだけど

180度真逆の裏の顔を持ってました、っていうのではなかった。

ラストはあまりにもお粗末でしたわ。

 

太鳳ちゃんは良くも悪くもやっぱり太鳳ちゃん…。

 

 

 

 

 

 

哀愁しんでれら