悪魔はいつもそこに

 

 

監督 アントニオ・カンポス

キャスト

トム・ホランド…アーヴィン・ラッセ

エリザ・スカンレン…レノーラ

ビル・スカルスガルド…ウィラード

 

 

信じるものは救われないじゃん。

 

現世で関わる人間は

過去世においても何らかの関りを持っている。

というある宗教の教えがあります。

それで説くならば、

アーヴィンは過去世で大罪を犯してたかもしれない。

関わってくる人たちが次々に不幸に死に、

アーヴィンを悲しみと憎しみの負の連鎖でおそってきて

平穏が訪れないから。

 

タイトルとトムホランド主演ということで

彼様がチョイスして見始めましたが

早々に彼様はリタイア。

好みのジャンルではなかったようです。

私はこれ系統OKなので続行。

 

関係ないですが

トムホランドを見ているうちに

バック・トゥ・ザ・フューチャー」!!

第2のマイケル・J・フォックスでいけんじゃない?

なんて突拍子もないこと考えながらの鑑賞でした。

 

信仰と暴力がテーマでした。

スカッとした終わり方ではなかったけれども

アーヴィンは相当重いものを背負って

これから生きてくんだね。

でも命あってのもんだから良かったね、でした。

でもでも裁くのがアーヴィンって重荷過ぎだわ。

 

出演者が華やかでした。

この重いテーマにそぐわないほどの賑わいでした。

みんな主役をはれる人たちばっか。

印象深いのはアーヴィン父ちゃん役のウィラード。

目がデカいんで、じっと見据えてると

「IT」のペニーワイズが脳裏に浮かんで仕方ない(笑)

 

親からの教えを素直に吸収して

仕返しすることを何も躊躇なくできるアーヴィン。

なんの疑問も持たず、悪牧師の教えを

そのまんま真っ白な心で受け入れ泣きを見るレノーラ。

若さゆえなのか、

矛盾に早々に気づけず、

おとしまえの付け方の方向が違っていたのは

可哀想に思えました。

特にレノーラが。

 

カメラのサイコ男カップルは正当防衛だよ。

牧師だよ、牧師。

アイツは地獄行き。

寸前まで屁理屈を並べてた。

っつか、老牧師が

「学校出たての甥の牧師がワシのいない間に来る」

って言った時点で先が読めちゃいましたが。

 

もうちょっと削って短くしてもよかったのでは?

アーヴィンをとりまく人々のつながりは

おかげでわかりやすかったのですが

前半部分、一体どんなストーリーになっていくのか

掴みづらかったです。