チェチェンへようこそ ゲイの粛清

チェチェンへようこそ ーゲイの粛清ー

 

 

監督 デヴィッド・フランス

 

 

ドキュメンタリー。

チェチェンでは同性愛者とわかれば

市民にボコられ、警察ではリンチに。

その後、家族に引き渡すが家族の手で殺せと命じる。

 

なんだか、おかしない?

ロシアに属する共和国、らしいチェチェンという国。

今おこなわれてるウ・ロ戦争の方が

市民を巻き添えにして

よっぽど非道で残虐なことしてるのに

なんでいちいち人の恋愛に規制以上のものをかけて

殺されなければいけないんだ?

 

LGBTの活動家たちによって匿われてます。

素性が知れたらヤバい彼らはデジタル加工で

顔を変えて話してます。

これがねー、ディープフェイクという優れもので

とにかく今の技術はすごい。

 

最近、日本のバラエティでもこれが導入されてて

「すげぇ!面白れぇ!」って驚きながら見てました。

ザコシショウなのに顔だけ麒麟の川島で

いろんな表情したりしてるの。

ザ・バラエティだったんで粗がかなり目立ってたけど

顔の上に顔のっけて、しかも動くんで見入っちゃった。

 

ある一人の青年が

記者会見を開いたことによって

ディープフェイクされた顔から本物の顔に

戻るシーンもあるんです。

メリメリと加工が剥がれ、元の顔に。

晒していいのかとおののきながら見てました。

 

歌手のゼリム・バカエフさんも同性愛者らしくって

活躍してましたが、途中から行方不明に。

ラストのその後を文字で綴ってましたが「行方不明」。

声がとてもキレイな歌手の人でした。

調べたら嘘か眞か兄弟によって殺された…真意はわからん。

 

この国が、なぜそこまで彼らを目の敵にするのか

理解できません。

アメリカで白人が黒人差別した理由より、

はるかに浅いと思うんだが。

民族、宗教の教えでそうなのか

首長の個人的な毛嫌いからくるものなのか、

差別が好きなのか、戦争が好きなのか、ただヒマだからか。

 

しかもこのドキュはつい5~6年前のもの。

悠長にプラカード掲げて

LGBTのデモ行進したりしてる国もあれば、

同性愛者だということを知られれば殺される国もあり。

 

この活動にスポットを当て、ドキュにした制作サイドは

なかなか考えさせられる社会派な作りでした。

そして、あの暴行を決して許してはいけない。

チェチェンのことを今回初めて知ったし、

こういう残酷リンチ行為を許してる国というのも初めて知った。

もっと世界に広めて、もっと皆に知らしめて

LGBTに対するとんでもない法律が変わればいい。

 

ホントおかしな国だわ。

ロシアもな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チェチェンへようこそ ーゲイの粛清ー