ソフィーの選択

ソフィーの選択 (字幕版)

 

 

監督 アラン・J・パクラ

キャスト

メリル・ストリープ…ソフィ―

ケヴィン・クライン…ネイサン

ピーター・マク二コル…スティンゴ

 

 

3月は昔の名作を見返してみよう月間。

 

これもタイトルだけは知ってても

今まで手を付けてない映画で

一体どんな内容のものなのかさえわからない状態での鑑賞。

 

一言で言えば、あまり心に響かなかったな。

自分がソフィーなら…と

ひとつひとつの選択が迫られた時点で毎回考えてみた。

元々が彼女と同じ境遇や立場ではないから

そりゃあ違って当然なんだけど。

 

アウシュビッツでの究極の選択は…

あれはないわ。

残酷すぎるわ。

選べるわけがない。

まず、ここが選択の発端なんで

ソフィーがネイサンとくっつくのも不思議ではない。

ここまで突き落とされた人生だもの。

自分を拾ってくれた人を愛してしまうのも無理はない。

 

が、ネイサンはああいう男。

妙に明るく優しい時もあれば

気が狂ったような暴言吐くし、キレまくるし。

気前が良かったり、ピアノも弾いてくれれば

目つきが座ったり、異様な嫉妬心をさらけたり。

 

普通に穏やかに生きてきたのなら

ネイサンのような人物には惹かれなかっただろう。

あの状態だったからこそ惹かれていった?

気が狂うことすらできないでいたソフィーが

一緒にネイサンと楽しんだり

むちゃくちゃヤジられても耐えてみたり。

もしかして、ソフィーは薄々ネイサンの過激な行動を

おかしいと気づいてた?のかも。

 

私ならとっくにネイサンに見切り付けたがな。

その前に生きていく選択をしなかったかもしれない。

一緒にネイサンと死ぬ選択もしなかっただろう。

アウシュビッツで引き裂かれた選択によって

早々に自分も死ぬか、

なにがなんでも生き抜いて見せるか

どっちかの選択をしたと思うんで。

 

メリルさんはやはりすごい女優でした。

鮮やかな真っ赤なドレスで化粧映えしたキレイなシーン。

ガリガリに痩せこけて目までくぼませた収容所でのシーン。

同じ人が演じてるとは思えない演技でした。

 

自分がスティンゴなら、

あのカップルに深く関わらないがな。

 

ケヴィンクラインがこの映画が初めてって

すごくない?

 

 

 

 

ソフィーの選択 (字幕版)