スペシャルズ!政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話

スペシャルズ! ~政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話~(字幕版)

 

 

監督 オリヴィエ・ナカシュ

   エリック・トレダノ

キャスト

ヴァンサン・カッセル…ブリュノ

レダ・カテブ…マリク

ブライアン・ミヤルンダマ…ディラン

 

 

さすがだな、ヴァンサンカッセル。

彼が実在の本物のに見えてきてた。

それにこの実話、

「正義の声」と「寄港」に所属している実際のモデルとなった人たち

みんながスペシャリストだと感じた。

 

監督たちの腕の良さであろう。

ドラマ仕立てではなく、ドキュメンタリー風な撮影なので

ほぼほぼ目を離すことなく見ることに。

自然とくぎ付けになってた。

 

認可と無認可の違いと聞くと

日本では真っ先に保育園を思い浮かべる。

が、昨今の保育園事故のニュースを知ると

認可されてるので安全というわけではなさそうだ。

じゃあ政府が悪いのかというと、これまた違う。

人間の質の問題だと思う。

 

なかなか何が正解か答えが出ない問題だ。

この映画でも終わりよければ…で終わってないところがいい。

資金面での苦労もあるだろうが

彼ら運営側が見てるところは利益なんかではなく

私なんかが到底できることではない崇高な仕事をしている。

それにブレない信念と他者を想う愛情がないと

長くは続かない。

 

高齢者の介護ももちろん大変な仕事だが

障がい者やこの映画のように自閉症患者を看る側は

相当な体力が必要だ。

相手はお年寄りではなく若い人もいるので

スタッフも力がある若手じゃないと務まらない。

 

社会の影に隠れがちなこういう問題は

日本だけに限らず、他国も大変なんだろうな。

型式やルール、金銭面ばかりにこだわってる政府は

表面のみしか見ず、

弱者を「規格外」として無碍に切り捨てようとするが

朝晩関係なくケアしてる彼らの事情をもっと知るべきだね。

アンタらの数倍動いて、自閉症者を守り

自立への道に指南していることを。

 

ディラン役の青年の成長が非常に印象に残りました。

 

うまく言葉に表せないんだけど

静かなエネルギッシュさをもらいました。

がんばれー!!

 

 

 

 

 

 

 

 

スペシャルズ! ~政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話~(字幕版)