監督 カン・ジェギュ
キャスト
ハン・ソッキュ…ジュンウォン
キム・ユンジン…ミョンヒョン
チェ・ミンシク…ムヨン
昔、話題になってたこの映画。
見てこなかったので今鑑賞。
たぶんだけど、見る時代によって感想が違くなると思う。
役者陣の感想としては若い!に尽きる。
そりゃあ25年も前の作品だもの。
ソン・ガンホなんて
年齢を重ねていくうちに演じるジャンルも変わってくるんだなーと。
チェミンシクは全く変わりませんが。
肝心の内容。
その前に、ひとつ前に「青くて痛くて脆い」という映画を見て
杉咲花演じる秋好が
「この世の中に暴力はいらないと思います」
というセリフが冒頭にあったんです。
もちろん、その通りなんですが
平和にするために戦争を起こしたり、武器を扱う人も
存在するというのも確かです。
映画の中では、パラパラ漫画でモアイが中立になり
武器を捨てみんな仲良くなりますが
力でねじ伏せようとする輩もこの世にはいるのです。
いくら平和を望んでも相手方に理解を得られないのなら
こちらも力技で攻めていくしかない。
これが戦争です。
ものすごく簡単に言うとウクライナとロシアの戦争。
なので、「青くて~」の彼女の意見は理想論なんです。
ドライな言い方をすれば「必要悪」ってあるのです。
元に戻りますが
シュリでは祖国統一という目的で北の第8軍団が南で暴れる。
これも簡単に言うと
南北のえらい奴を抹殺し、混乱してる情勢の中統一すればいいんじゃね
の行動です。
暗殺や液体爆弾なんか使うんで、いいわけがないんですが。
きっと公開年近くで見てたら
自分も若くて役者も名前すら知らなくて
あちらの国のことももっと知らなくて
アクションやスパイものか、と思ってたかもしれません。
が、
韓国映画が日本でもよく見られるようになった今、
そこそこの向こうの歴史も知ることができてるし、
わかりやすいメッセージ性と飽きない娯楽性もあり
映画としてのレベルの高さもあるよな、と思います。
といっても、銃撃戦はつまらんかった。
あと街の人、一般人を巻き込みすぎの銃バンバンってあり得ん。
ミョンヒョンがつかまらず、血流しながら電車に乗ってる?
雨の中3人で地下鉄に向かう途中
ジュンウォンとミョンヒョンは
水槽の前で抱き合ってチューしてんのに
ソン・ガンホどこ行ったの?とか
急に場面がおかしくなったりするので
細かいツッコミもたくさんありましたけどね。
キッシンググラミーという魚。
片方が死んでしまうと、もう一方も死んでしまうという。
ジュンウォンはその後、どうなったのでしょう。
相棒が死に、恋人まで死に。
切ない話でした。