監督 副島新五
キャスト
広山詞葉…木村波子
美村多栄…高畑華絵
池之上頼嗣…大隅尊
たっぷりな時間が取れなかったので短い映画を1本。
これが、なかなか失敗だった。
粗が目立つというのか、しっくりこなかった。
自分が働いてる施設に認知症患者がやってきた。
その人は昔、自分を捨てた母親だったという話。
殺意を覚えるぐらいにいろいろと葛藤してる主人公だが、
菩薩のような境涯ですね。
哀れみからきてるのか、許せるんだと。
私はたぶん許せないだろうなあ。
ひと時だけ母親と過ごした楽しい思い出が蘇ってこようと。
自分を捨てた時点で、他人になってしまうから。
残念なポイントがふたつほど。
お母さん役の人は同一人物が良かったと思う。
認知症になったお母さん役の人で
じゅうぶん演技できるでしょ。
大人の数十年ってそんなに顔変わらないよ?
あとは介護施設。
おかあさんは口紅塗ろうとしたり
折り紙折ったりできるのに
食事は常に食べさせてもらってるのっておかしくないか?
介助なしで一人で食べられるよね。
思い出したらもうひとつ残念ポイント。
主人公の部屋は、なんであんなにこざっぱり?
わざとああいう演出?
それとも引っ越してきたばかりか、引っ越す予定とか?
そんぐらい何もなさげなミニマリスト。
まあ役者さんたちは悪くはなかったと思うし、
ベタかもしれないが、それなりにドラマ性もあったし。
でも何かが抜けてたか、欠けてたかで
映画としての出来はいまひとつかなと。
いや、映画のせいではなく私がしっくりこなかっただけ。