故郷の香り

こういうインパクト薄いタイトルより、
そのままストレートに「暖」と一文字で良かったのに。
原題は「暖(ヌアン)」なのだから。

なんだかちょっとセンチメンタルな映画だったなあ。
ヌアンをめぐって初恋の井河とヤーバと京劇の劇団員くん。
村にある唯一の娯楽遊戯ブランコとヤーバがこの映画のキーワード。

ヤーバっていう口がきけない聾唖者役を香川照之が演じてて
この人の存在感が強烈なのよ。
中国の山の中(どこ?桂林?江南かな)の田舎で
ヒル飼いの仕事してるんだけど(ハイジの羊飼いペーターのような人)
もう完ぺきに村人化して溶け込んでる。

ラストのヤーバの強い表現の手話はもう涙出てきそう。
香川照之、モンスター俳優です。