スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師

ティムバートンとジョニーデップのコンビで
「チャーリー~」のように
奇抜なメンヘルファンタジーがあれば、
コレや「スリーピーホロウ」のような全体的に青黒い色彩がメインの
ゴシックファンタジーもある。

コレは哀しい。
復讐はやっぱり自分も堕ちていく羽目になる。
それを承知で復讐してんでしょが。

ミュージカル仕立てなので話がさっさと進まない。

船乗りだった青年が血だらけになりながら
ジョアナを想う愛の歌を歌ってるし、なんか間抜けに映る。
それと
判事を殺そうとしてるのに
判事と2人して歌なんて歌ってるから
タイミング逃して帰られちゃう。

おかげで次々と関係ない人まで殺すことになってしまう。
反対にそのミュージカルのおかげで
重々しい殺人には感じられなかったけどね。

ミュージカルの中でどんな味のパイを作ろうか、というときに
ミートになる人間の職業の味になるという歌詞が
詩的センス抜群でした。

家族が離れ離れになって15年。
一瞬だけ同じ部屋の中で家族が集まったわけだけども
誰一人として気付かず
またバラバラになっていく不幸に悲哀さを感じます。