64/ロクヨン 後編

キャッチコピー

映画史に残る傑作の誕生。慟哭の結末を見逃すな。

佐藤浩市…三上義信

永瀬正敏…雨宮芳男

三浦友和…松岡勝俊

・犯人はまだ昭和にいるそうです

早くしないと前編の続きを忘れちゃうから

思いついたときにササッと後編を見てみた。

このとんでもないキャッチコピーには笑いしか出てこない。

あらすじとか、テレビCMとかさ

山場のとこをチョイスして

さも面白そうに伝えるから

見る側はまんまと騙されるんだろうね。

ドラマで充分だったであろうロクヨン

これはわざわざ映画にしなくても良かったのに。

原作と結末は違うらしいがそれはどうでもよい。

最後まで見ごたえがあった映画ならそれで充分。

でもこのお話、嫌いじゃない。

手の込んだやり方で

復讐しようとする(復讐でいいのか?)雨宮。

14年前に娘が誘拐され殺された。

その犯人の声を覚え、電話帳見ながら犯人を探し出す。

実際、自分の娘が誘拐されて動揺してる親が

犯人の声を覚えているものだろうか。

顔すら見たことないのに声は忘れないだろうか。

私だけかもしれないが

もう会うこともなくなった友人や、昔一緒につるんでた同僚や知人。

それに25年前に亡くなった自分の母親。

顔は思い出せど、声はもううろ覚え。

知人なぞ顔は浮かんできても、名前すら忘れている。

まして電話だけの相手なんて…

よっぽど声に特徴がない限り記憶にすら残らない。

久しぶりに見た緒方直人。

永瀬君もそうだけどやはり皆さんベテラン勢。

演技はとてもうまいです。

警察側の役者さんも、安定して憎き警察役やってたし。

可哀想だったのが日吉の存在。

やっと引きこもりから脱出できましたが

それまですっかり存在を忘れてた。

そういえば前編にいたっけかなー、で

制作側も思い出したように彼をちょっとだけ出させて終了。

記者クラブもあってもなくても良いような。

結局なくして3時間ほどの1本の映画にしちゃえば良かったのに、と思う。

そうしちゃうと

広報官っていう仕事の活躍が理解できなくなるのか。

警察の上層部っていうのは

映画の世界ではいっつも清き人たちがいないよね。

ニュースで騒がれてるスポーツ界の上層部と同じ。

知らぬ間に心がどす黒くなってくるのかしらね。

みんなに頭下げられて、自分が偉くなったような気になるのか。

なんにせよ、警察は全面的には信用して・・・・・ない

三上夫妻の娘は結局行方不明のまんまでしたね。

いいのか???

64-ロクヨン-後編