キャプテン・フィリップス

 

 

監督 ポール・グリーンクラス

キャスト

トム・ハンクス…リチャード・フィリップス

バーカッド・アブディ…ムセ

クリス・マルケイ…ジョン・クローナ

 

 

ハドソン川では機長に

これは船長。

トムハンクスはなんでもこなしますなあ。

 

こういっちゃあなんだが

トムハンクスの映画にはあまりハズレはないように思う。

もちろん彼のファンだっていう贔屓目もあるのは確か。

 

で、やっぱりこれはよくできた映画でした。

最後の方で実話だっていうのを知って

この船長、こんなことがあっても

以降も船に乗って仕事してたんだ!と驚き。

 

大げさでない海賊が乗ってる小船。

はしごをかけて船にのぼる。

工程は地味なんだけど

それがとてもリアルに思えて。

(実際、実話だから本当のことでしょう)

 

ムセ役を演じた俳優さん。

なんかずっと怖かった。

他のソマリア海賊の人はそう見えないのに

ムセの人だけ私は怖かった。

底知れぬ恐怖感が襲ってきた。

なんだろう…

もしかすると、前世でこういう人に自分は殺されたのか?

なんて想像してしまうほどだった。

 

海賊が乗り込んできて

船長としての責任や役目を背負って

気張ってた船長。

人質としていざ海賊と一緒に救命艇に乗り、

皆の命を守る肩書という荷をおろし

考えることは自分の命のみ。

その瞬間から船長は恐怖に見舞われちゃったさ。

 

紙切れと転がってたペンで手紙を書く。

目隠しをされる。

ああ、もう自分は殺されるんだ。

あの喚き散らしながらの号泣。

なんだかもう生々しいったらありゃしない。

この緊迫感や臨場感は苦しすぎるわ。

 

ハンクスさん、真に迫りすぎて

ブランド「トムハンクス」以上の演技でしたよ。

それに加え、ムセに恐怖を抱いている私は

一緒に自分も殺されるような気持ちで見てましたよ。

 

こんな状況で結局最後は助かったわけですが

(実話ですから過度な演出はなかったのが救い)

最後の女性看護の人がビックリするぐらい

行きつく暇なく淡々と話し、船長に情入れず身体チェックするんで

「え?え…」と呆気にとられてしまいました。

これでいいんだ?

 

ソマリア人、

命を懸けて海賊行為してるんで、やっぱり怖いです。

 

 

 

 

 

 

 

キャプテン・フィリップス (字幕版)