監督 ブライアン・デ・パルマ
キャスト
ショーン・ペン…デビッド・クラインフェルド
ペネロープ・アン・ミラー…ゲイル
見終わった後30分ほど放心。
泣きこそしなかったけど、いろんな想いが交差し
これから旅立とうとカリートの無になっていく姿だけが
残像に残り続けてる。
日本でも時代と共に思うことがある。
アメリカも同じなんだな。
人の心って昔に比べたらドライ化してきてる。
この映画のヤクザの世界に限ったことじゃなく。
カリートは義理人情に厚い男だったのね。
借りは必ず返す。
兄弟分を大事にする。
ゲイルと喧嘩をしても自分の美学を貫いた。
それが後になって
最期の結末を迎える羽目になっちゃったけども
彼の「生き様」としては、きっと彼自身後悔はないんじゃないかと。
パチーノの魅力がヤバすぎるくらいに引き出されてます。
カリートの足洗ってレンタカー屋やる決心や、
銃撃戦の身のこなしや、
ゲイルと一緒に踊ってるセクシーさまで素敵。
で、たぶんこのころの彼50代で、駅構内走り回ってるとこも
頑張ってます。
きっと男も惚れるであろうパチーノ&カリート。
ショーン・ペンはどしてどうしてあの頭?
髪の毛どした?燃えた?
笑いを取ったのか?
でも、あのクズっぷりは良かったです。
デパルマ風撮影の仕方はやっぱ健在で
手に汗握りますね。
カメラと本人目線が見ていて気持ちが焦る焦る!
駅構内での追いかけっこシーンでは息つく暇もないくらいでした。
コレだよ、コレコレ!って言っちゃったもん。
言葉にすると感動したところが全て薄っぺらくなりそうで
なかなか文章にしたくない今。
セクシーフェロモンいっぱいのパチーノ。
ゲイルの玄関前でシャイニングまがいのパチーノ。
レグイザモの階段落ち。
ショーン・ペンのチリチリ頭。
最後の長回し追いかけっこ。
そして最後の歌。
マフィアヤクザもん苦手な人も
この映画は勧められます。
やー完成度高かった!