カポーティ

途中までカポーティの腹の中が読めなかった。
いや、実際カポーティ自身もいろんな迷いが交差したんだと思う。

映画や本の名作といわれるものを見てこなかった自分なだけに
(「ティファニーで朝食を」も未見)
ちぇっ、逃したぜ…ってな舌打ち感があった。
もっと事前に知っておけばカポーティーの良さがわかったのかもしれない。

饒舌家で私利私欲が強い人なんじゃなかったのかと思う。
最初は自分の本を出したいがためにペリースミスと接触したんでしょ。
それが徐々にペリーと交流するうちに、彼の内面にふれていって~~~
~~~の そこんところが上手く描写されてないんじゃないのぉ!?
結末を書くためにペリーに早く死んでほしいのか
友情をはぐくんできたので死んでほしくないのか
ベッドにふさぎ込んで全てをシャットアウトするとこで
彼の葛藤や心情がようやく見えてきたから。

見終わったあとにトルーマン・カポーティーという人物に
興味が湧いてきた映画です。