リトル・チルドレン

冒頭はちょっとコワイ。
あれ?ホラーものだったっけ?と思わせる。
これは大人になりきれない大人たちの日常を描いてる。
見ていて共感や反発等、いろんな思いに駆られた。

一番キョーレツだったのが公然わいせつ罪で刑に服した男が
刑期を終え、再び地元に帰ってきたところ。
もちろん小さい子供がいる親は心配で不安だろう。
アメリカって性犯罪だと住所公開するんだっけ?
その場所で生活する住民は警戒して暮らすのだろうが
そこで暮らし続けていく元犯罪者ロニーとその母にも勇気を感じる。

この映画の中でロニーの母だけが唯一まともというか、
現実を受け止め、真正面向いて生きてく姿勢をエライと思った。
&息子への愛情、ね。
私にはできないこと。たぶん、できない。

息子もその母の愛を知ってるだろうに、立ち直ってくれると思ったのに
…お見合いデートの女性にみせた行動は
…絶望的な気分になった。ショックだった。

ケイト・ウィンスレットの不倫や自分が絶対的なラリーも
日常的にゴロゴロいる人たちなんだと思う。
それよりもやっぱりロニーは衝撃だ。
迫真の演技とよんでいいのよね。
役を超えてあの俳優さんが本物ロニーに見えて怖く思えたほどだ。

余談だが、ロニー役の方、来年エルム街の悪夢の映画でフレディを演じるらしい。
もんんんんんのすごく楽しみである。