八つ 感想

強迫性障害に苦しむサラ

パッケージ見て、ホラー映画かと思ってました。

完全に違ってました。

彼女の病気のこだわりは

なんでも8回。

手を洗うのも、体を洗うのも、

トイレットペーパーのミシン目も8個目。

いろんな儀式はすべて8回おこなわれます。

私の周りにはこの病気の人はいません。

ですが、

やめたい気持ち、頭と行動が伴わずに

苦しんでるのは理解したいです。

1カットで延々続きます。

一人芝居なので、3分の2はずっと会話なしです。

とりつかれたようなルーティーンが続くので

ごめんなさい、少し眠気が襲ってきました。

ハタと目が覚め、また見続けて。

ああ、また手を洗ってる。

だんだん気の毒に思えてきました。

こんな他人事のように

気の毒なんて言って申し訳ないです。

彼女は苦しんでるんですから。

強迫性障害に加え、

広場恐怖症もあるようです。

玄関を開けられない。

宅急便が来て、サインを求められますが

ドアを開けられない。

宅急便の人はドア下からメモをよこしてきましたが(不在票扱い?)

隙間を通じて紙が出し入れできるのなら

それでサインをしてもらえばいいのに、と思いました。

女優さんの演技は熱演で

サラの日常の生きづらさがヒシヒシ伝わります。

と同時に、サラが必死で

病気に嫌気をさしながらでも

頑張ってる強さも見て取れます。

終わり方はあっけなかったので

「あれ?終わり?」でしたが

いかに自分がズボラで、菌に無頓着な人間か

再認識もできてしまいました。

パッケージって、やっぱりホラーっぽいよ。

八つ