それでも夜は明ける 感想

キウェテル・イジョフォー…ソロモン・ノーサップ/プラット

・11年8ヵ月26日間

実話をもとに。

ある日突然、自由黒人だった人が拉致されて

奴隷として扱われての12年間。

さて、自由黒人ってなに?と早速疑問。

この表現、私は初めてしりました。

自由証明書を持った奴隷ではない黒人。

らしいですが、なに?身分の違い?

お金欲しさにソロモンのことを売った2人の白人。

酔って目が覚めた次の日には

バイオリン奏者から奴隷になってた。

奴隷を買った人は

ことごとく悪人かっていうとそうではなく

良好に関係を保とうとしてる人もいる。

ソロモン(プラット)も「ご主人様、へこへこ」

としてるわけではなく

時には知恵を出して助けたりと。

でも奴隷は読み書きができてはいけないらしい。

読み書きができないのに

バイオリンが弾けるなんてそっちのほうがすごいわー。

で、なぜか素性も明かしてはいけないらしい。

ちなみに、

こういう差別問題の話や動物系の映画だと

なぜか涙腺がゆるくなること多しなのですが

今回は一切泣きませんでした。

お涙頂戴系ではないんですよ。

確かに、「良かったねー、ソロモン」のラストですが

ソロモンは良くても

そのまま痛めつけらめて、希望も見いだせず

死んでいった黒人さんがどれだけいたことか。

だからって

ソロモンを責めるわけではありません。

あの時代、どうすることもできない時代。

自分のことだけで精いっぱいだったと思うから。

最初のいい雇い主の従者みたいなのに虐められて

首吊られたままつま先立ちで雇い主を待っていたソロモンのシーン。

あれ、長すぎやしませんか?

延々にカメラは回しっぱなしだし

他の奴隷も助ける様子もなし

(一人はソロモンに水飲ませましたが)

あれがもしかすると現状なんでしょうね。

やっぱり自分のことがかわいいんで

見てみぬふりするしかないんだと思います。

ほぼ大半部分が奴隷として扱われて

痛い苦しいシーンが多いです。

自由の身になってからは奴隷制度廃止に動き回ったようです。

事実、廃止になったのって1865年頃ですよね。

それでもね、

それでも今も残ってますよね。

人種差別。

なくならないんでしょうかね。

日本は肌の色の違いはないので

そういうのってピンとこなくって。

ああ、でも奴隷制度や差別って

言い方変えて日本でもありました。

パワハラ社長率いるブラック会社

結局は自分の立場を優位にし

それを維持するために

差別って生まれてくるんでしょう。

年末のガキの浜ちゃんのエディマーフィーも

黒人ではなく、

浜ちゃんがあまりにも似合ってて笑ってただけなのに

過剰になってて。

寂しいです。

それでも夜は明ける(字幕版)