人質の朗読会 感想

キャッチコピー

「彼らが遺したものは、『声』だった。」

佐藤隆太中原誠

波留…平澤ひとみ

西田尚美…堂島祥子

・人質たちの声が収められていたテープの中身

原作は読んでません。

映画では人質たちは6人の設定です。

一人一人が朗読をして

読み聞かせています。

その一人一人は恐怖とか、遺言とか

見えない先の未来についての朗読ではなく

過去の思い出の一片を

語った朗読会でした。

6人いるので

6話分のお話があります。

話の中身に引き込まれて見ていると

まるで人質として捕らわれている

山小屋の中で語られてる話なんだ、ということを

フッと忘れさせてくれます。

私は一番初めに朗読した

平澤さんの「やまびこビスケット」が

良かった。

それと「コンソメスープ名人」は

少し鼻から涙が出そうになりました。

こんな人質という状況下で

自分の思い出を、

もしかすると人生の岐路になるような出来事を

書けるのだろうか。

それを他人に読んで聞かせるという。

この状況だったからこそ

必然性があったのではないか?

そんな風に感じました。

美しくもあり、哀しくもあり

もしかするとこれは

ノンフィクションなんじゃないか、という

想像さえもしてしまうほどでした。

佐藤隆太のジャケットだったり

一応流れとしては彼が必要ではありますが

主役は人質たちでした。

しかし、人質役の皆さんは

さすがベテランぞろいで上手いですな。

静かな時間だったなーーー。

人質の朗読会