バケモノの子 感想

熊徹

九太

吹き替えの役者さんは敢えてはじいてみた

・なんかいろいろ穴だらけの話だよ?

熊徹は人間界で少年と出会い、バケモノ界で育てる

ひ弱で小さかった少年は、やがて成長して強くなる

人間界に出向いた九太は楓という娘に出会い、未来を模索する

尊師の座を賭けて熊徹と猪王山は戦うが、猪息子は念力で熊徹に刀を刺す

九太と猪息子の一郎彦との戦い

なんでこれが穴だらけか。

説明不足すぎなんですよ。

要所要所しかアニメとして流してないんで

細かなところが抜けすぎてるんです。

だから見ている側は「なんでやねん!」とツッコミたくなる。

端的におかしなところを書き出してみましょう。

・九太(蓮)がなぜ親戚を嫌うのか描かれてない

・父がどうしていなくなったのかも描かれてない

・人間界とバケモノ界の行き来があまりにも簡単すぎ

(隣町と変わらないじゃん)

・人間は闇を持ってるからって…お腹に黒い闇なんて人間は現れないぞ

(バケモノだったらわかるが)

・バケモノ界で熊徹や他2名、どうやって生活してるのか

(いつも家にいるようだがね。食事とか仕事とかは?)

・尊師(ウサギ)は熊徹をかなーり贔屓目に見てるよね

(修行の旅に行かすとか、闘技場でのカウントとか)

・九太の勉強したい熱が描かれておず、突然に図書館

(久しぶりに人間界に戻って図書館はないだろう)

・一郎彦は漢字を読めるのか

(九太は鯨の字を読めなかったのに)

アニメだし、ファンタジーだし

キリないのでここらへんにしときます。

画は好き。

熊徹をずっと見続けていると

俳優の村田雄浩さんに見えてしかたがない。

九太が熊徹の動きを真似してるところは

特に足のステップなんかは

ジャッキーチェン映画を思い出してしまった。

他の尊師へ会いに行くたびは

西遊記、はたまた勇者ヨシヒコっぽかったので

もっとやってほしかった。

そう考えると

九太が青年になるまでの前半が楽しくって

後半は内容が詰め込みすぎて

適当になっちゃったんでしょうかね。

せっかく熊徹というキャラがいるのに

後半は楓という女子高生がいつも九太といるし。

そうそう、その楓って

最後にバケモノ界に「お呼ばれしちゃった」

って堂々と笑いながら言ってましたが

バケモノ界の皆さんみたら、笑ってる場合じゃないだろう。

普通怖がるでしょ?

動物の頭くっつけた奴らがウヨウヨ歩いてんだから。

しかもそのバケモノ界に簡単に呼ばれるなんて

アンタ、子供ならまだしも

帰れなくなるかもしれない恐怖もあるってことよ。

そんなのも描かれておず、

バケモノ界で大学願書の話を九太にしてくるし。

場の空気読めない子ですね。

熊徹、不器用だけどいい奴だよ。

昭和のおとっつぁんみたいな奴だよん。

せっかくこんな熊徹のようないいキャラがいるってのに

穴ぼこだらけの話になってしまい残念でした。

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