密のあわれ

 

 

監督 石井岳龍 

キャスト

二階堂ふみ…赤子

大杉漣…老作家

真木よう子…ゆり子

 

 

この世界観に慣れるまで

見始めてから20分くらいかかったな。

どうにも私には異次元のような

妄想文学ファンタジーには馴染めないや。

慣れても馴染めず。

 

ふみちゃんが赤いヒラヒラのオベベ着て

自分のことを「あたい」と呼びながら

独特の言い方をしてる。

 

その赤いヒラヒラがお出かけするときに

まるでウエディングドレスの長い裾のように

ダラダラとひきずってお出かけするもんだから

(まるで金魚みたいな格好だな)

と思ったら、ふみちゃんは金魚役でした(笑)

 

タイトルがもろ物語ってます。

この作品は室生犀星の作品を映画にしたもの。

朔太郎さんも名前だけ登場。

芥川さんは高良くんが熱演。

顔は全然違うのに、高良君の芥川の雰囲気そっくりでした。

 

エロチックなポーズとったりしてる赤子ですが

金魚だからか全然いやらしさは感じない。

それともふみちゃんの健康的な肉体だからか?

お尻フリフリダンスは可愛い。

 

一昔前なら

この赤子の役は大竹しのぶなら合ってたかも。

 

「あたい」という言い方が可愛いと

幽霊ゆり子は赤子に向かって言ってましたが

私としてはどうしても

「自分のことを擦れた言い方をしている女」

という偏見な見方しかできなくって。

 

こまっしゃくれた生意気そうな娘の赤子

という思いが終始、頭から消えなかったです。

ホントは自由奔放で素直な赤子なのに

「あたい」という言い方だけがイメージと違ってて。

 

文学って…なんか難しいです。

 

 

 

 

 

蜜のあわれ