ストックホルム・ケース

ストックホルム・ケース(字幕版)

 

 

監督 ロバート・バドロー

キャスト

イーサン・ホーク…ラース

ノオミ・ラパスビアンカ

マーク・ストロング…グンナー

 

 

あらすじ

ラースは長髪のカツラをかぶり、いざ銀行強盗へ!

行員のビアンカがデスクの下の非常ベルを押したのに気づき、

警察署長に電話しろ、と指示を出します。

「10分以内にここに来ないと、人質を撃つ」と言えと。

近くにいたであろう一人の刑事がコッソリ銀行内に入り、

すかさずラースに向かい発砲しました。

怒りだすラース。「人質に当たったらどうするんだ!」

署長が来るまで刑事は縛られることになりました。

ラースはなぜ銀行強盗をしたか?

親友であり、今ムショに入っているグンナーの釈放でした。

人質とラースは無事に外に出られるのでしょうか。

 

 

タイトルからしてどっかで聞いたな、と思ったら

あの「ストックホルム症候群」の言葉の語源となった

実際に起こった話出来事を映画化したやつでした。

 

ストックホルムとはスウェーデンの首都。

そこで起きた事件で、

人質が犯人の協力をしてしまう奇妙な行動からとった名称が

ストックホルム症候群ってなわけです。

 

ノオミラパス、顔は知ってるのに

なかなか出演した映画を思い出せなかった。

後で調べて「セブン・シスターズ」で一人7役やってたんだ!

この映画は抜群に面白かった。

キリッとした顔立ちの人です。

 

このラパス演じるビアンカのシーン。

夫が警察署長と現れて、「俺が人質を代わる!」と言いますが、

ビアンカはそれよりも子供たちの方が心配で

「ちゃんと夕飯を食べさせて、寝かせて」と。

その夕飯は冷蔵庫にニシンがあるから粉をはたいて…

と、この状況なのに延々とダンナにレシピを伝える。

いや、自分の妻が人質にされて切羽詰まってるっていうのに

レシピ覚えられないでしょ♪。

 

イーサンホークはもう少しはっちゃけても良かったのでは?

銀行に入る扉で老婦人に優しく接したり、

人質に対しても冷酷ではなく人当たりはいい。

間抜けってわけでもないけど、ダメ男っぷりを引き立たせれば

恐怖心からのドキドキ恋愛感情がビアンカにより生まれたのでは?

と思っちゃいました。

人質の命をちゃんと考えない警察の非道さから

犯人に協力的になるっていう気持ちのスライドさは理解できましたが、

こと恋愛感情が湧くってのはまた違うと思うんだよね。

って、こんな経験したことないのでわかりませんが。

もっとラースがダメ男で、ビアンカがしっかり者の人質だったら

「何か」が絶妙に生まれたかもしれない。

実話から脱線しすぎない、大げさな脚色でも良かったのに。

 

イーサンホーク自体、憎めない人だから

これはこれでアリにしたんですかねえ。

キャスティング勝ちなのか。

 

 

 

 

 

 

ストックホルム・ケース(字幕版)