それでもボクはやってない

やるせない憤りを感じた。怒りと怖さ。
でも現実に痴漢冤罪という判決が下されてるのも事実。

裁判官の名前を書く選挙もあるが、何のかかわりを持ったことのない自分は
名前すら聞いたことのない裁判官をどうやって選べと？と疑問があった。
裁判員制度が始まった今、被告のみならず裁判そのものの在り方も
これからは学べると思うのでいい機会なのではないか。
ポロッというと、裁判官って検察よりなんじゃねーの？という見方も湧いた。
そんなことは稀だろうとは思うが。

あるシーンで「これが日本の現状なんだ」と役所さん演じる弁護士が言ってたが
やっぱり今の国家権力やら形だけの法律やらは腐っているんではないか？

タイトルからもわかるように、ラストはこれでよかった。
救われてのラストシーンじゃ映画の中だけのおとぎ話になってしまう。
一人ひとりが社会に疑問を持ち、社会に怒り、行動に示していかないと。

周防監督の訴えたい趣旨や目のつけどころを絶賛したい。