ブラック・スワン 感想

キャッチコピー

純白の野心は、やがて漆黒の狂気に変わる…

ナタリー・ポートマン…ニナ

ミラ・クニス…リリー

ヴァンサン・カッセル…トーマス

・芸術家はいつでも自分と戦ってる

とにかくナタリーの気迫ある演技に圧倒された。

最後の15分位の初日舞台にすべてが注ぎ込まれてるよね。

これが映画上映で始まる前のCMスポットでよく流れてた映像さ、

ニナが黒鳥姿で出てくるシーンあったじゃん。

あのメイクが怖くて怖くて。

化け物の話かと当時、一瞬思ってたわ。

白鳥は演じ切れても

黒鳥のそそる姿には到達していないと。

それを解放しないと黒鳥にはなれないと。

なんだろう?

結果、ニナが得たものって

ただ単にエロエロなことや

籠の鳥っぽくされてる母からの脱出とか

ライバルが座を狙ってるという脳内変換嫉妬心とか

あまりいいように作用されてなかったかのような。

結果、あれじゃ得たものが何もないじゃん。

その時に達成されても

さらに一歩前へ、の高みがないと大成されたことにならない。

壊れておしまいな話でしょう。

とてももろくて

とても臆病で

自己形成ができてなくて

生み出す力をエネルギーに変えるのでなく

間違った解放で破滅させちゃた悲しい物語。

何が一番ドキドキしたかって

自慰行為の最中の横に母が眠ってたとこだ。

こっちまでドッキリした!

で、何が一番ワクワクしたかって

パーティ会場のロビーで

黒鳥みたいな像を眺めてたとこだ。

像が怪しすぎてもっと見ていたかった。

あとは最後踊ってる時のCG。

腕から黒い産毛が生えて黒鳥の羽根に変わっていくとこ。

演出かと思ったらニナ目線の妄想だったのね。

良くも悪くも

サクセスストーリーかと思ってたので

あのラストは腹が立った。

ウィノナライダー怖いです!!

ブラック・スワン (字幕版)