ジョーカー

 

 

監督 トッド・フィリップス

キャスト

ホアキン・フェニックス…アーサー/ジョーカー

ロバート・デ・ニーロ…マーレー・フラクリン

ジー・ピーツ…ソフィ・デュモンド

 

 

映画見に行ってきた。

11月下旬に。

で、このブログを書けるまで数日を要した。

 

正直、見終わった後って

期待していたのと違っててなんだかなーの気持ちでしたが

日が経っていくうちに

ジョーカーの存在がどんどん自分の心に浸みて、

いや浸食していくのがわかった。

 

なんだかなー、の複雑な気持ちはね、

ホアキンの演技は満点に値するほど良かった。

肉をそぎ落としたホアキンの肉体。

タバコを吸うしぐさ。

病気で笑いが出てしまうときの悲しい顔。

赤いスーツを着こなして石段を踊るさまにはしびれた。

 

なぜアーサーからジョーカーになってしまったのか。

問題はここ。

 

ジョーカーは決して悪魔じゃないし、人間。

誰しもがジョーカーのような心を持ってしまう可能性もある

…と言いたいんでしょうが

だからって闇の扉を解放してもあそこまではならない。

 

ならない。

が、

最近の日本ないし、世界のニュースを見てると

秋葉原事件とか、新幹線のナタの奴とか

学校で銃をぶっ放す10代の米事件とか

予想を超えて残忍な事件が多すぎる。

 

むしゃくしゃしてだの、意味なき殺人が多すぎて

こんなニュースを毎日のように見てると

この「ジョーカー」という映画は

よく規制がかからなかったなと思う。

 

話がそれた。

 

私としては

アーサーの幼少期のシーンも入れてほしかったなと思った。

大人になってから

いろんな理不尽や孤独、親子の真相を知って

突如として怪物になるものか?という疑問。

 

あそこまでなるからには

子供時代に芽生えだした「黒い塊」が徐々に大きくなっていって

あるきっかけでBom!でしょ。

 

彼はサイコパスでもないし、

「自由」「解放」をはき違えた屈折した奴だし、

笑う男の悲劇から、笑えない喜劇の男に変貌していくし、

どう見ても悲しい話としか思えない。

 

こんな重苦しいジョーカーなんてジョーカーじゃない!

どうしてダースベイダーがダースベイダーになってしまったかのほうが

よっぽど面白かったよ!って言いたいぐらいだった。

 

ところが。

日が経てば経つほど

アーサーの妄想場面や、痛みが

私の心にチクチクしだしてきて。

映画見た当日より、数日経った方が

より頭ん中のアーサー度が増してきてる。

 

果たしてこのジョーカー物語は

アーサーの完璧な妄想なのか否か。

 

最初の方で出てきた心理カウンセラー?の黒人女性さん。

最後の方で出てきた時には幾分か、年取ってました。

 

私は気づかなかったんですが、彼様曰く

最後の方でカウンセラーと話すアーサーには

白い短いひげがチラホラあったよ、と。

最初のカウンセリングにはなかったよ、と。

 

これはまた映画館に行って見るか、DVDになるまで待つか。

再度確認しなければいけないな。

 

なんだかなーの「ジョーカー」は

日を追うごとに心揺さぶられていってます。

 

 

ホアキン

悪のジョーカーより

グラディエーター」のコンモドゥスのほうが

よっぽど憎らしくって嫌な役だ!

そんな癖ある役やるホアキンが好きだ!

 

 

 

 

 

 

【映画パンフレット】ジョーカー JOKER 監督 トッド・フィリップス