夜の来訪者

 

 

監督 アシュリング・ウォルシュ

キャスト

デヴィッド・シューリス…グール警部

ケン・ストット…アーサー

ソフィ―・ランドル…エヴァ・スミス

 

 

何の気なしに見てみたらかなりの傑作だったわ!

もうどうなるか予測がつかない話の流れに

早く結末が知りたくて食らいついて見てしまった。

 

全然知らないでいたんだけど

原作があるみたいで

書いた人は劇作家の人。

なるほど、これは舞台でもやれる話だわ。

見たのは映画だけど

舞台なら会話劇で充分楽しめる!!

 

爵位を欲しがるいわゆる「公人」と呼ばれる

アーサーを筆頭に、

ここの家の人間みんなに関係する出来事が起きて。

ばらされていくうちにタイプが2通りに分かれた。

心の愚かさが明るみになったときに

自分は直接手をかけたわけでもないので悪くないんだと開き直るか

しでかしたことを後悔し、反省し、次につなげるか。

 

娘息子はまだ人の痛みがわかる人間だった。

地位などに固執している大人たちは

すぐさま酒を酌み、笑いあってる。

人と接するには責任も生じる、という

グール警部が放った言葉の重みがオッサンたちには

何も響いてなかったんだろうな。

「公人」のくせに。

 

ところでグール警部。

あなたは何者?

死神とはまた違う。

もう最後の方なんて喪黒福造に見えてしまった。

人の心の闇をあぶりだす男。

 

ホント知らなかったことが悔やまれる。

いつか日本で舞台化するってなったら

(もう何度か舞台化してたみたいですが)

絶対見に行くわ。

本当によくできてる作品です。

 

どんでんもそうだし、ミステリーを残したまんまだし

楽しめました。

 

 

 

 

 

夜の来訪者(字幕版)