はりぼて

はりぼて

 

 

監督 五百旗頭幸男 砂沢智史

 

 

ドキュメンタリー。

「はりぼて」の意味、辞典より。

※見かけは立派だが、実質の伴わないモノやこと。

張り子の虎。

 

10年ぐらい前に嘘の政務費で号泣会見を開いた

ある議員がいた。

強烈に記憶に残ってる。

あまりにも演技じみた泣き方だったのでメディア以外のとこで

茶化されたりもしてた。

便乗商法でその元議員のグッズも販売されたりもした。

Tシャツ持ってるんです。

外では着れませんが。

 

このドキュメンタリーは富山市で起こった政務活動費を巡る

不正発覚を追ったチューリップテレビ

報道記者たちが撮影したもの。

きっかけは、先の号泣会見を筆頭に

各地で活動費が見直され、次々に問題が明るみに出たんでしょう。

 

個人の見解ですが

元々政治家、議員、警察、役所など私は鼻っから信用してません。

裏でもみ消しは当たり前、

徒党を組んで闇に葬り、なかったことにする。

頭下げて謝罪すればいい、なんなら辞職すればいいのパフォーマンスで

また再選したりする。

慈悲の心を持っている有権者が最終的にバカを見てます。

 

この富山市では2016年の半年で14人もの不正が見つかり辞職。

ありえますかね?こんなこと。

と思いながら、クリーンな議員ってホントにいるの?

どこの各地でも明らかにされてないだけで実際いるでしょ

と疑ってしまう。

 

あのー、真面目に政治家や地方議員って多すぎます。

私が住んでる市だけで既に市議会議員が60人もいます。

市だけで。

県になると一体どんだけの人数になることやら。

そんなに要りますか?

 

テレビでもたまに政治家が議会中に

本読んでたり、スマホいじってたり、寝てたりと

視聴者が笑いと怒りが起こるように仕向けられて報じてますが

速攻で辞めさせればいいと思ってます。

二度と復活できないようにすればいい。

法案を決める連中がそんなだらしない姿勢でどーすんの!

 

コネや上下関係、人脈、派会、

そして口のうまさで、すっかり真の部分が

隠れたりしがちです。

富山市ではこの数百万から数千万の不正で

議長が変わり、新しく就任したもののまた不正で辞めて、

とコロコロ変わっていくサマに

お手上げ状態で見ることになりました。

途中途中で入る音楽もとぼけたメロディです。

これは奇をてらってました。

 

議会が終わり、ぞろぞろと議員が出てくるシーン。

あくまでも偏見の目で見てるからでしょうが

半数以上の議員の人相が「悪」です。

前半の中川勇もそう、後半の五本も顔つきが変わってきてる。

五本は再選してから人相変わってきた。

「だってみんなが○○~」と赤信号みんなで渡れば

のような言い訳が始まる。

 

一番人相が変わったのは市長だった森。

この人は特に自分から不正は働かねど

市長なのに傍観者。

「そういう制度だから」「自分が答える立場ではない」

最初に映った人相と後半のみのもんたのようないで立ちと

大幅に違ってきてたので「なんだコイツは」でした。

 

そして議員の顔色がみんな黒いw

 

とてもわかりやすい最高のドキュメントでした。

チューリップテレビの報道部の皆さん、

入念に下調べして鋭利に切り口裂いてくれてありがとう。

でも、自分たちの地域も、それに国自体も

とってもヤバいと感じてます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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