スイッチを押すとき

映画が公開されるそうで。
その前に小説のほうを読んじゃいました。

山田悠介氏の作品は読み終えた後、いつもむかつく自分がいる。
どっかで聞いたような内容だし、スッキリしないしで。
これは起承転結もあった。最後に驚きもあった。
まとまり具合があって初めて軽~く「良かったんじゃないの~」
と思える作品でした。
あ、まとめ方としてはってことで。

自殺抑制のために監禁し、いつでも自分が押せる赤いスイッチがある。
そのスイッチを押すと即、死。
よくよく考えてみるとかなり矛盾してる内容ですがね。

自殺志願者を自殺させないために
廃人になってでもいいから生きることしか選択肢がない施設ならわかる。
反対に
少年少女たちがどういう状況下に置かれれば
死にたくなるかを問う実験ならわかる。
だからって完全孤独な監禁でもなければ、食事も3食。刑務所みたいな?
ふむ…詰めが甘いわ。

発想としては面白いかもしれないけどね。