12人の怒れる男 2007

オリジナル版は名作ですよね。
あの密室劇であれだけどうなるのか期待させる映画はない。
素晴らしい映画です。

関連して三谷幸喜作の舞台のも見ました。
で、現代ロシア版のコチラ。
陪審員審議場は学校体育館に移されましたか。

どうしても、やっぱりどうしても比較してしまいます。
そしてやっぱりオリジナルを上回ることはできません。
陪審員の身の上話が多すぎます。
で、身の上話をした後、有罪か無罪かにチェンジしちゃいます。
気持ちはどうにかわかりますが
おいおい、そんな自分のことと重ねて物事判断するんじゃねーよ。
簡単すぎます。

お国柄の違いでしょうか。

このロシア版のよかったところは
最後の芸術家の一人がいつまでも有罪にこだわったとこです。
もし、無罪放免になったらその後の少年は…を考えての発言。

皆の意見を有罪から無罪にくつがえしたどんでん劇。
オリジナルはこれを重点に置いた映画ですが
ロシアはその時の社会が抱える問題や、少年を釈放した後の責任など
いろんな重要なことが含まれた映画になりました。
だから…長い。話が長すぎる…。