監督 ソンヨット・スックマークアナン
キャスト
チャーリー・トライラット…チャトリー
チンタラー・スカパット…プラニ―先生
スティポン・タットピタッククン…ウィチェン
どこぞの国の(タイでした)B級ホラーを見たつもりが
予想以上に良い出来だったので
なんだかお宝発掘したみたいな嬉しさがありました。
ちょっと最近、幽霊ものばっか見てる私。
主人公のチャトリー君は
親の言いつけで強制的に寄宿舎生活を送ることに。
そこで幽霊が出るという噂を耳にしてしまうのだ。
この寄宿舎になかなか馴染めないチャトリー君。
孤独を感じているときに
同じようなタイプの少年と仲良くなっていき…
一応ホラー映画のジャンルなのね。
それに伴い「なんか出るかも?」的なシーンの音楽が
不穏なメロディだったり
その他いろんなシーンでもとにかく音楽が良かったの。
で、ホラーといえばホラーなんだろうけど
ジュブナイルっぽい要素もあって
友情、家族、成長
せつなさ、あったかさとかも混じって
結果的に後味がスッキリした話でした。
寄宿舎初日に集団でチャトリーを見てたガキ大将グループ。
うわー、揃いも揃って人相悪い子たちを集めたな
と訝しんだ子らが
最後にはチャトリーを心配して
顔面涙と鼻水でグチョグチョになったボスの男の子が
可愛く見えました。
棺屋の息子ヌイくんは最初から最後まで個性あふれ出てた。
途中ウサギの解剖途中が並べられてあったり
水死体になってしまった「彼」のブヨブヨ遺体という
ちょっとだけドキッ!というとこはありますが
それさえ除けば怖いもんなしです。
やっぱ最初のほうでは青黒さを基調とした背景で
好きになれませんでしたが
たぶんこれはチャトリーの心をも現わしてたのかも。
徐々にコントラストが変わってきてたので
表現方法もうまいなーと思いました。